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【昔のことで悩んでしまう】過去から前進するために『忘れる』

「昔のことでクヨクヨしたってしょうがないじゃない」
「過ぎ去ったことなんてもう忘れてしまいなさい」

そんなことを言われても、それが難しいと感じる人は一定数います。

以前の記事にも書きましたが、過去のことで悩んでしまう人の多くは、
その過去から何も学んでいないケースが多いといわれています。


ならば、過去を忘れようと努めるよりも、いっそのこと今よりしっかりとその過去について考える方が、有意義な方向に向かうのではないでしょうか。


過去に悩みをもつ多くの人が「昔のことを“考えると”・・・」と言いますが、実際には“考えている”になっていません。

それはただ昔を「思い出している」だけです。


『考える』とは、答えを導き出すために頭を働かせること。

過去のことを考えるとは、
その時何が起こって、何を感じたのか、なぜそう感じたのか、
その時の自分の状況や環境はどういったものだったのか・・・

しっかりと過去の自分と向き合い、観察することからはじまります。

そして間違っても「あの時どうすればよかったのか」と考えないこと。

冒頭の「昔のことでクヨクヨしたってしょうがないじゃない」という言葉の本質はここにあるような気がします。

過去はもう訂正できないのだから「あの時どうすれば・・・」なんて思うのは時間のムダです。

だから『今なにができるのか』を考えます。
過去を観察し、学んで、今できる行動を模索する。

それが本当の意味での『過去のことを“考える”』です。

過去から学びとることができれば、過ぎ去った過去を忘れることができるのではないでしょうか。

“忘れる”というのは、とても便利な機能です。これがなければ新しいことをインプットできません。
過去のことで悩むことは、インプットの入口に自らフタをしてしまうのと同じこと。

前進するために、考えて、学んで、忘れていきましょう。

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