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2021/3/15 「同調圧力」が生まれる原理

【「同調圧力」が生まれる原理】


「みんなそうしているから、あなたもそうしなさい」

親が子どもに、先生が生徒に、上司が部下にそう話す。よくある光景です。

では、その「みんな」とは?

人が「みんな言ってる」「みんなやってる」と感じる時、それはどの程度の人数を指すでしょうか?


……答えは、「3人以上」です。意外と少ないと思われるでしょうか。


人が「同調圧力(社会的圧力)」を感じると、口コミやブーム、ベストセラーなどにつながるケースもありますが、社会的なパニックを引き起こす要因にもなり得ます。

グループで討論した時に、最初に声をあげた3人の意見に引っ張られ、多様だった意見が徐々に偏っていくのも、この同調圧力の影響です。


「3人程度」を「みんな」だと思ってしまうメンタルの人は、なかなか一歩が踏み出せません。

コンサルティングの場面においても、クライアントがこのメンタルに陥ってしまっている場合が多々あります。

そんな時は、「具体的に、どのくらいの人数が、どんな風に言っているのか」を書き出してみることで、その呪縛から解き放たれることがあります。


例えばカフェなどで、周囲の3人以上がエスプレッソを頼むと、コーヒーを頼もうとしていた人もエスプレッソを頼んでしまう。

そんな「人が持っているなら自分も欲しくなる」現象を、「バンドワゴン効果」といいます。

これは高級ブランドを購入する際の心理としてよく説明されています。

本当に必要なものならいいですが、「自分軸」を保てている状態であるとは、あまり言い難いかもしれません。


研修やワークショップの場においても、まずは参加者の中のこの効果を取り除く作業からはじめるケースが多々あります。

10人いても、最初の3人の意見に乗っかるのでは意味がありません。

10人が、ちゃんとそれぞれ違う10のアイデアを出し合えば、その分クリエイティブな場になるのです。


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