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2022/1/24 事例から学ぶコンサルタントとしての軸足の置き方

【事例から学ぶコンサルタントとしての軸足の置き方】

今回は、リベコの理事で、群馬県高崎市のキャリアコンサルタント・猪瀬慶久さんが1月17日(月)に開催した講座『事例から学ぶコンサルタントとしての軸足の置き方』についてご紹介します。

人はどんなコンサルタントに仕事を依頼しようとするのか?

こんなワークを通じて、猪瀬さんは軸足について語り始めました。コンサルタントがどこに軸足を置いているかが依頼者の判断基準であることを理解して設計しているコンサルタントと、そのような意識がないコンサルタントとでは、勝率も行動の速さも違って来ると猪瀬さんは言います。

軸足とは何か? 思考・方策・行動の重点ですが、猪瀬さん流の超訳では「脚力」即ち、腕力(推進力)、胆力(自己決定力)を支えるものです。

職場やコミュニティを、open-close、input-outputという2軸で表現すると何処に位置するかという話が展開されます。

猪瀬さんはさらに、science-philosophyという軸を追加します。答えがあるものとないもの、正解か最適解かという軸です。

ご自分が運営しているオンラインサロンは、close、output、philosophyに寄った所に位置するそうです。逆に、発信しているYou tubeは、open、input、scienceに寄っています。因みにリベコは、3軸の中心部に位置します。

自分の軸を持つと、忙しくなって来たとき、どの仕事を受けてどの仕事を受けないのか、どのコミュニティに参加してどのコミュニティには参加しないのかの判断基準が明確になるのです。

猪瀬さんは、第3軸であるphilosophyに掛からない仕事は受けないと決めています。ユニクロの柳井さんのコンサルをしていた一倉定(さだむ)さんは、先ずやらないことを決めようと言っています。対人支援の仕事をしていると、何かできることはないかと探して足し算になりがちですが、軸足を決めて引き算する方が大事なのです。

Philosophyで関わっている事業は、close、output、philosophy側で独自性があるものです。猪瀬さんが加入している中小企業家同友会の活動は真中です。社労士事務所の仕事はopen、input、science側で、再現性が高いものです。国が法律で決めていることなので、正解があるのです。

東洋経済が出している「10年後に食える仕事 食えない仕事」で使っている2軸も、前述の軸と似ています。機械が強い-人間が強い軸と、技能集約的-知識集約的 の2軸です。

リベコに参加している方は、「人間が強い」側を目指して頂きたいものです。1コンサルとして現場に参加するのではなく、自ら現場を作って頂きたいと思います。

キャリコンサーチに登録している東京のキャリコンのうち、研修講師は84%、個別面談は97%の人ができると回答していますが、制度設計ができるのは60%です。上記3つ全て+在職者支援(企業領域)全てやれるのは11%で希少性が高くなります。

群馬ではキャリコンがやり易いとあちこちで話して来ましたが、全てやれることの希少性は、群馬よりも東京の方が高いのです。このことも、軸足の置き方の参考になります。

経営者がコンサルタントを選ぶ際、軸足をどこに置いているかを参考にすると話しましたが、皆さんならどこに軸足を置くでしょうか?

軸足が定まらず、ぐらぐらしているコンサルタントは、選ばれることなく、同業からも距離を置かれます。キャリアコンサルティングを売るのではなく、皆さんの関わり(生き様)を売るのだという言葉で講座が締めくくられました。
(仲井圭二)

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