2021/4/5 キャリア形成で、企業課題は解決するのか?
【キャリア形成で、企業課題は解決するのか?】
セルフ・キャリアドックに限らず、私たちが売りたい商品を買ってもらうためには、まずは相手のニーズを知る必要があります。
まず、ここで言う「相手」とは、従業員数100人以下の「中小企業」とします。
理由としては、これはあくまでも私の解釈ですが、厚労省は大企業に対しては自社でキャリコンを育成し、活用することを推奨しているからです。
皆さんは、よくある中小企業のお悩みをご存知でしょうか?
そのお悩みは実はシンプルで、「売上が上がらない」「利益が上がらない」という2点に集約されます。
そのチャンクを下げて具体化させると、内容は次の3つ。
悩み1 会社のお金の流れが漠然としていて、先の見通しが立たない。
悩み2 経営者と社員の立場が生む危機感のズレ
悩み3 次のビジョンが見えない
悩み1は、売り上げを上げているもの・利益を上げているものがごちゃ混ぜになっており、経営者自身も把握できていないケースです。
この抽象度を上げると「売り上げを上げるためにはどうすればいいのか」というお悩みになります。削減すべき経費と、本当に必要な経費は何かということも、ここに含まれます。
悩み2は、経営者と社員の視点のズレによって引き起こされます。
私たちもサラリーマンだった頃に少なからず感じたことがありますよね。社員から上がってくる希望・要望は、経営者の視点からは実現できないことも多く、そのズレが大きくなっていることが中小企業経営者は気がかりです。
悩み3は、“過去の継続”で事業をやってきた場合、この先どうすればいいのかがわからなくなってしまうケースです。
このビジョンが見えていない経営者は、コロナ禍の変化に対応しきれず苦しんでいることが多いです。逆に、ビジョンが見えている経営者は、この大きな波を乗り切って売り上げを上げています。ビジョンが明確だと、世の中の変化に対応して柔軟に変わることができるのです。
このことは個人にも当てはまります。コンサルタントは特に、売り上げを上げたか・下げたかが2極化しています。コロナ禍でのオンライン化は、“会社組織というもののあり方”すらも大きく変えましたよね。その時に生じる中小企業の悩みを解決できる士業が、売り上げを大きく伸ばしていました。
中小企業の3つの悩みに対して、セルフ・キャリアドックで行えることはこの3つ。
①企業の人材育成方針の策定
②企業の人材育成方法の設計
③企業の従業員のキャリア形成の効果測定
①は、経営層への経営コンサルティングを行うことで、経営理念と合致する人材育成計画を促します。
②は、キャリア研修だけでなく、社員の継続的なキャリアコンサルティング、人事制度に落としこむまでの「組織・人材育成コンサルティング一式」を行います。
③は、従業員が自らキャリアを形成していくことで引き起こされる「生産性向上」という効果を測定することで、経営者に「セルフ・キャリアドックの必要性」を訴求することができます。
つまり、「悩み2、悩み3をセルフ・キャリアドックで解決し、その効果を悩み1の解消に紐づけて訴求する」。
キャリアの形成を、企業課題の解決と結びつける。その手段の一つが、セルフ・キャリアドックなのです。
では、それを実際に企業に提案するには、どうしたらいいのでしょう。
その答えは、次回にて!
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