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取材は準備が8割!記事のクオリティを上げる、ライターのPR TIMES活用術

ライターとして活動していると避けて通れないのが「リサーチ」の作業。
でも、意外と自己流でなんとなくリサーチしているという方もいるのではないでしょうか?

私もその一人です。
特に取材記事の事前リサーチは、何を調べればいいのかよく分からず、とにかく不安でした。

「取材を成功させるための事前リサーチって何をすればいいんだろう?」

「どうすれば自信を持ってインタビューができるんだろう?」

今回はそんな悩みを、これまで事例記事の制作に数多く携わってきたライター組合の取材部長、makoさんにぶつけてみました!

<makoさんプロフィール>
2013年大学卒業後、証券会社の勤務、SaaSツールのカスタマーサクセスを経てマーケティングやデータ分析業務に従事。本業の傍らライターとしてBtoBの事例記事などの執筆も。ライターが集まるオンラインコミュニティ、ライター組合内の部活では「取材部」の部長も務める。

多くの企業取材を経験してきたmakoさんは「取材は準備が8割」だと言います。準備に失敗しないためにリサーチのコツを知りたい!という私のざっくりした質問に対しmakoさんは、実際に使っているというPR TIMESでの情報収集の方法を教えてくれました。

企業取材の事前リサーチだけでなく、SEO記事でも活用できる有益情報なので、ぜひ参考にしてみてください。

インタビュー記事は「ここでしか聞けない話をいかに盛り込むか」がポイント

―makoさんが携わっている「事例記事」とはどのような記事か教えていただけますか。

BtoB企業のサイトに掲載されている「ユーザーインタビュー」のことです。

商品・サービスを購入した顧客(企業)を取材し、導入した背景や活用方法などについて紹介します。実際にサービスを利用している企業の様子を紹介することで、そのサービスの購入を検討している企業の背中を押すような役割をしています。

BtoC記事だと「商品を購入してもらう」ことをコンバージョン(CV)とすることが多いですが、BtoBの場合は社内での検討期間が必要ですぐに購入とはならないことが多いので、事例記事は「資料を請求してもらう」ことをCVとするケースが多いです。

―正直、企業への取材ってハードルが高く感じると思うんです。企業取材をする際のコツはありますか?

最新情報や、ここでしか聞けない話をいかに盛り込めるかがポイントだと思います。

事例記事に限らないですが、インタビュー記事はやはり「その記事にしか載っていないこと」を引き出したほうが面白いですよね。私は「取材は準備が8割」だと思っているので、事前リサーチは入念におこないます。「事前に見られるものはすべて見ておく」が鉄則です。

特に大企業や上場企業への取材だと、他のメディアもぜひ取材して記事を掲載したいと考えるので、すでに多くのメディアに載っていたりすることもあります。

そうしたときに、事前リサーチをすることで「またこの質問か」みたいな重複を避けたり、「ここは共通部分だけどアップデートがある」といった新しい情報を入れたりしないと、読者にはその記事が新鮮に映らないですよね。

結果として、読者が記事を見ても資料請求にはつながらず、クライアントの成果は上がらないと思います。

―事前リサーチにはどのような種類がありますか?

事例記事では、リサーチ対象が大きく2つに分かれます。

1つめは、事例記事を作りたいクライアントさんについての情報。どのメディアにどう載るのか、このメディアに来る人は、どんなインサイトを持っていて、どういう情報が載っていたら読みたくなるかというアタリをつけます。

2つめは取材先であるサービスを購入したお客様についての情報。BtoBではエンドユーザーと言われます。さらにエンドユーザーについては、①その企業について、②インタビュイーについての2方向から調べるようにしています。

そうしたリサーチの中でも、とくにエンドユーザー企業に関する情報を調べるときに便利なのが、今日紹介したいPR TIMESを活用した情報収集です。

取材の事前リサーチにPR TIMESがおすすめの理由

―PR TIMESは広報の方や報道関係の方が見るものというイメージがありました。ライターが活用すると、どういったメリットがあるのでしょうか。

広報の方や報道関係者がよく見るサイトですが、ライターも活用しないともったいないです!

PR TIMESは、プレスリリースとニュースリリースの配信サービスで、企業が報道機関や投資家に対して情報を発信するメディアです。

PR TIMESのいいところは3つあります。

1つめは、プレスリリースを受け取りたい人、個人で利用したい人は「無料で使える」こと。

2つめは、発信している情報は様々な会社が公式に出している情報なので「信憑性が高い」ということ。

3つめは、検索すると最新の情報から時系列に見ることができるので「旬な情報が得やすい」ことです。

―記事に最新情報を盛り込むことが大切とおっしゃっていました。PR TIMESでの情報収集は、その点とても役立ちそうですね。

そうなんです。例えば、「ハリーポッター」というキーワードを右上の検索窓に入れてみると、このようにハリーポッター関連のプレスリリースが新しい順に表示されます。

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(出典:PR TIMES

新しい映画が公開されるわけではないのに、なんだか最近よくハリーポッターの話題を見かけるな、と思いませんでしたか。

そんなときPR TIMESの検索結果一覧を見るだけで、今ハリーポッターがちょうど20周年だから話題になっているとか、もしハリーポッターグッズ欲しいんだったらこういうものがあるなといった情報がすぐに入手できます。

各プレスリリースが、どの会社から、いつ(時系列)に出されたか?という順で表示されるという点も、信憑性の高い最新情報を得るのにとても便利ですね。

PR TIMESはSEO記事のリサーチにも便利

―取材記事だけでなく、SEO記事にもPR TIMESを活用する方法はありますか?

もちろん活用できると思いますよ!

SEO記事だと、エビデンスとしてデータを記載したいことがありますよね。「これくらいの人がこういうふうに思っていますよ」といった根拠があると、記事に説得力が生まれます。

例えば、「鬼滅の刃」で調べてみましょうか。

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(出典:PR TIMES

鬼滅の刃についてのニュースリリースの中に、調査レポートの記事もいくつかみられますね。

例えば、Twitterのハッシュタグで「#鬼滅の刃」について調査した結果が出ています*。調査結果から、Twitterで一番話題に上がった日や、キャラクター別のキーワード出現数では一位が煉獄杏寿郎ということが分かったそうです。

記事に書く際には、調査結果を出典元として明記しつつ、次のように情報を載せると、とても分かりやすい記事になりませんか。

なぜ鬼滅の刃はこんなにも人気なのでしょうか。
ソーシャルメディアの分析・運用ツールを提供する会社が発表したレポート*
によると、Twitterのハッシュタグでは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が地上波で初放送された日に一番盛り上がっています。
煉獄杏寿郎について呟かれたのは1年間で約1,868万件です。実は主人公の竈門炭治郎よりも多いという結果でした。

<参考>* 1年間で最もTwitterで言及されたのはあのキャラクター!「#鬼滅の刃」ソーシャル反響調査/株式会社CINC
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000019378.html

このプレスリリースを出しているのは、ソーシャルメディアの分析・運用ツールを提供している企業なので、信憑性が高いですよね。

ただなんとなく「鬼滅の刃は人気があります」と記事に書くよりも、こうした企業が出しているレポートを活用することで記事の説得力が上がるので、SEO記事にもPR TIMESはおすすめです。

―Google検索とPR TIMESの使い分けはどうされていますか?

Googleは、時系列に関係なく、よく見られている記事を見たいときに使うのがいいと思います。PR TIMESは、最新情報が欲しいときに使います。

記事を書く前のリサーチがしんどいという方は、最初にいくつか記事を見て、その中で共通のワードや、おっと思うものをピックアップして、2〜3回検索を繰り返す方法がおすすめ。

取材でもSEOでも、リサーチのコツをつかめば記事のクオリティが上がるので、ぜひPR TIMESを活用してみてくださいね。

ー私も今日からPR TIMESでのリサーチを始めてみようと思います!makoさん、ありがとうございました!

まとめ: PR TIMESを活用したライターのリサーチ術

<この記事のポイント>
■取材記事は最新情報など「ここでしか聞けない話」を盛り込む!
■PR TIMESは“無料で使えて”、“信憑性が高くて”、“旬の情報が得やすい”のでおすすめ!
■企業が公表しているレポート調査は、SEO記事の説得力を上げるためにも使える!

ライター組合の取材部長makoさんに「取材前のリサーチのコツ、教えて!」と突撃した今回のインタビュー。

取材記事だけでなく、SEO記事の執筆にもすぐ活かせるライターのリサーチ術を教えていただきました。

ぜひ皆さんもライティングのリサーチにPR TIMESを活用してみてくださいね!

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