見出し画像

フリーランスが最適解とは限らないけれど

フリーランスで働くことを決めて、開業届を出してから半年が経った。

アラフォーでブランクあり、地方都市へ移住。
ぜいたく言わず片っ端から面接に行って正社員の座を手に入れるべきだったのかもしれない。
でも、なぜか「そっちじゃない道」に惹かれてしまった。

収入が不安定、クレジットカードが作れない、住宅ローンは通らない、年金や健康保険の負担が大きい、夜だろうが土日だろうが働く一人ブラック企業状態…フリーランスのデメリットは次々と思いつく。

それでも、私がフリーランスを選んだのは、「仕事のボリュームを自分の人生に合わせて決めたい」からだろうなと思う。

現在の仕事について

フルリモートでWEB編集やオンラインアシスタントの仕事を受注している。
WEBサイトに掲載する記事のチェックや進行管理、資料の作成、リサーチ業務、自分にできそうなことを片っ端からやっている。

本当は、デザイナーとか、プログラマーとか、イラストレーターとか、スキルがはっきりしているフリーランスに憧れるけれど。

今は平均すると1日4〜5時間ほど、子どもが学校に行っている時間に仕事をしている。

それ以外の時間は、本を読んだり動画を見たりして過ごす。
このインプットがいずれ仕事につながると信じて。

1日8時間も働くと何かが犠牲になるよね

私にも、フルタイム会社員でワンオペ育児をしていた時期があった。
多くの方に共感いただけると思うけれど、「定時で帰れるから楽」なんてことは全くなくて。

むしろ、定時で帰るために昼間は雑談やお昼休憩の時間を惜しみ、徹底的にタスク管理を行い、トラブルの火種を早めに消せるように神経を尖らせながら、毎日慌ただしく働いていた。

外出時はいつも小走り、地下鉄の階段でつまづいて転げ落ち、荷物をぶちまけたこともあった。
何かがすり減っていく感覚。

ワーママは生産性が高いという声も聞くが、要するに必死なんだと思う。
時間内に仕事を終わらせ、かつ会社での居場所がなくならないよう結果を出すために。

そうしてヘトヘトになって家に帰ると、子どもの前でイライラしてしまうこともあった。ダメな母親だと自分を責めたことは10回や20回ではない。
100回?いや、もっともっと。何なら数年間毎日そう思っていた気がする。

働く時間を自分で決めることが意外と難しい

子どもとの生活のために、働く時間を短くしたい。

でも…、会社員であれば、時短勤務は○歳まで、と決まっている。
一部の大企業では10歳まで時短勤務が認められていると聞く(実際に制度を利用できる風土があるかどうかは別だけど)。
私の勤めていた会社では3歳までだった。
なぜ会社に決められなくてはいけないのか。
どのくらい働くかは自分のライフステージに合わせて自由に決められないのか。

私は、働くことが嫌いなわけではない。
ライフステージが変わったら仕事を増やしたい、ガンガン働きたいと思っている。

ただ、「今は違う」だけなのに。

フリーランスになって半年の感想

実際にフリーランスになってみて、働き方を自分で自由に決められることは幸福度を上げると実感している。

正直にいうと、収入はまだ会社員時代に及ばず家計は赤字。
会社員時代の蓄えを少しずつ切り崩している。
でも、それでもやっぱり今の私にはこの働き方がベストだと思う。

イライラすることも減ったし、子どもとの時間も確保できる。
フリーランスはどちらかというと仕事を詰め込むタイプの人が多いイメージだけど、セーブするのも自由。
自分で決めた時間内にできる精一杯の仕事をしている。

そして、いつかライフステージが変わりがっつり働きたくなったらフリーランスとして仕事を増やしてもいいし、正社員としてどこかで働くのもいい。
そのためには、今、フリーランスとしてできる限りのスキルを身に付ける努力が必要だけれど。

私は今、働くことが楽しい。
フリーランスになって半年が経ち、少しずつ自分の足で前に進んでいることも嬉しい。
仕事を増やしたいという気持ちも湧いてきた。

こんな働き方は甘いとかいう意見もあるかもしれないけど、それでも私はフルタイム会社員に疲弊している人がいたら言いたい。

私たちは、働き方や、働く時間を自分で決める自由もあるんだよ。

みんな一人ひとり、幸せな働き方が見つかりますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?