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開発秘話!パーツのプロが本気で作ったユニフォーム
こんにちは。小森です。村上です。
今回はモリトがコーポレートパートナーをしている、東京ヴェルディホッケーチームと共に開発したバッグやウェアについて、こだわりポイントや開発秘話、実際の選手の反応などについてお伝えいたしたいと思います。
実は、記事を担当する私たちは、モリトの社員 兼 東京ヴェルディホッケーチームの選手としても活動しています!
そんな私たちだからこそ、社員目線、選手目線の2つの視点で、ボリュームたっぷり全2回に渡ってお伝えします!
モリトアパレルのブランド「ALL WEATHER HIGH SPEC WEAR」では昨年から今年にかけてホッケートートバッグ、ジャージ、ユニフォームの3点を開発し、選手のみなさんにご使用いただいています。
第1弾の今回は、選手にヒアリングを行いながらのものづくり、そして、実際に形になるまでの裏側を開発秘話としてお届けします!
ホッケートートバッグ編
ホッケーのバッグといえば、みなさんは、どんなものを想像しますか?
実は、リュックタイプのものがとても多いのです。
私たち東京ヴェルディホッケーチームは、働きながらホッケーを両立させ、デュアルキャリアを確立させています。そんな選手たちにとって、会社に大きなリュックを背負って出社するのは、少し気まずい・・・と感じていました。
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そのような中、仕事で使用するパソコンも、練習で使う道具も、全部ひとまとめにして入れることができるトートバッグはとても画期的なものでした!
選手のユニフォームをリメイク!?
今回開発した、ホッケートートバッグのメインの生地には、廃漁網リサイクル生地を使用しています。そして、中のポケットには、過去に選手が着ていたユニフォームをリメイク!とてもサスティナブルなバッグでもあります。
電車での移動を基本としている私たち選手のことを考え、スティックをバッグに挿した時に、人にぶつかりにくい角度になるよう、何度も何度も調整しながら開発していたのが印象的でした。
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開発担当者に聞きました!
担当者に開発当時の様子をお伺いしました。
-- ホッケートートの開発を担当されて、いかがでしたか?
担当者:実は、オーシャンカレント(廃漁網リサイクル生地)を使用したホッケー専用トートバッグの開発には、非常に苦労しました。
-- ホッケートートバッグのこだわりポイントは?
担当者:一番のこだわりのポイントは、ホッケースティックが収納でき、また上半分だけをあえて見える状態にしたことなんです。選手に「どんなトートバッグがよいのか」をヒアリングした上で、デザイン化を進めたのですが、今まで、このようなバッグはどこにもなくて、参考にできるものが何もありませんでした。イチからパーツや機能をどこに配置するか?縫製はうまくできるのか?強度は問題ないのか?など、開発チームのメンバーでひとつひとつ考えていきました。
-- 選手の理想と希望を叶えつつ、ゼロからの開発だったんですね
担当者:ゼロからイチを生み出す苦労はありましたが、サンプルができあがった時は、開発チーム一同、大喜びしました。
ホッケーに馴染みのない開発チームの方々が、ホッケーチームのために、選手のために、細部にまでこだわって作り上げてくださいました。
ジャージ編
今シーズンから着用しているチームジャージは、機能性もありながらサステナブルなジャージなんです!
メインの生地には、植物由来原料とリサイクル原料を使用した高ストレッチ繊維であるSOLOTEX®ECO-Hybridを使用しています。
首元の内側、ズボン背面の一部には、廃漁網リサイクル糸を使用した生地を使用しており、なんと紐、丸ゴム、ストッパーといったパーツは、モリトのサステナブル関連プロジェクトRideecoの取り組みで開発したもので、細部にまでサステナブルにこだわった仕様になっています。
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女子ホッケー選手ならではのこだわり
また、このジャージには、選手の細か~い要望が反映されていているのですが、その中でも、皆さまにぜひ知っていただきたい「2つのこだわり」をご紹介します。
ジャージの上着は、白い生地がメインになっていますが・・・実は、首元の内側だけは黒色の生地になっています!
ジャージのズボンにあるファスナーは、一般的なジャージのファスナーよりも長くなっています!
なぜ、このようなコトがこだわりなのか?お分かりになりますか?
答えは、首元の内側だけを黒色の生地にしているのは、口紅やファンデーション等で汚れてしまう可能性が高い部分だからです。首に沿うようなデザインだと、特に汚れやすくなるので、あえて汚れの目立ちにくい色を選んでいます。
また、ファスナー部分を長くしているのは、ホッケーでは、大きなスネあてとスパイクを身に着けるのですが、スパイクを履いたままでもジャージを脱ぎ着しやすいようにファスナー部分を長くしているんです。
これらは女子ホッケー選手ならではの意見なのではないでしょうか。
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担当者が振り返る
こちらも開発の担当者に「大変だったコト」を聞いてみました!
-- ジャージも開発いただきましたが、特に印象に残っている「大変だったこと」はありますか?
担当者:ジャージを開発するのにあたり、選手の皆さんが抱える悩みを解決したいなと思って、数回にわたって選手の皆さんの意見を伺いました。
しかしながら、一人ひとり形やデザイン、仕様に至るまで好みが分かれていて・・・これをひとつにまとめ、選手に喜んでもらえる製品に仕上げるのに非常に苦労しました(笑)
-- それぞれの好みや悩みを解決するのは大変だったのでは?
練習環境、着用時の快適性やシルエット、天候、サステナブルへの意識などALL WEATHERブランドが日夜考えてきた「自然環境に立ち向かう機能性」がジャージの開発に非常に役に立ちましたね。
本当に、たくさんお話を聞いてくれました。例えば、一番最初のサンプルでは、ジャージは黒色がメインの生地でしたが、黒色のジャージは、既にチームにあったので「違う色にしたい」と要望して、開発途中で真逆の「白色」に変更することになりました。
ほかにも様々な選手の意見を反映させながら、1年近くもの時間をかけ、サステナブルで機能的にも素晴らしい、素敵なジャージを完成させてくださいました!
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ユニフォーム編
最後は、モリトのロゴが背面に、左胸にはALL WEATHER HIGH SPEC WEARのロゴが掲出されているユニフォームについてご紹介します。
生地を選ぶところから始めたユニフォームの開発は、選手の皆さんの反応を見ながら進めていきました。
スポーツのユニフォームだからこその難しさ
形についても、選手が過去に着心地がよかったというユニフォームを参考にしながら、サンプル作成を進めました。
しかし、サンプルが出来あがり、選手の皆さんに実際に試着してもらったところ・・・
首元が伸びにくい
脇の部分が走った時に擦れてしまいそう
など様々な意見をいただく結果に・・・。
激しく動き回るスポーツだからこそ、動きやすさは選手が一番に考えているポイントです。しっかり意見を伝えていただけたコトで、そこからまた改善することができ、現在のユニフォームが完成しました。
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担当者が語るこだわり
ユニフォームには担当者のこだわりも詰まっているそうで、お話をお伺いしました。
-- ユニフォームには特にこだわった部分があるとお聞きしましたが、教えていただけますか?
担当者:トートバッグ、ジャージと同様に、ユニフォームについても従来品からスペックアップを目指しました。
年々、暑い期間が長くなってきている日本において、「暑さ」をいかに乗り切るかが重要課題と考え、「夏場でも快適にプレーできるユニフォーム」というコンセプトでかなりの数の生地を探しました。
その中で「これだ!」と思ったのが、AQUAHOLEという特殊加工が施された生地でした。
-- どんな特徴があるんでしょうか?
この生地は、肌にあたる裏面に吸水性と撥水性という相反する機能を持たせていて、汗をかいたところから吸水され、表側へ吸水された水分は、裏面の撥水の効果で肌にあたる裏側には戻りにくくなっています。なので肌にあたる面はずっとさらさらをキープできるというものです。
-- 汗をかいてもサラっとした着心地は夏場のプレーではかなりストレスが軽減されますね。
今回は、より動きやすくするために薄い生地を採用したため、スライディングなどの摩擦への脆弱性はあるものの、汗をかいた際の快適性は、選手の皆さんからも大変好評で、「こだわってよかった」と、とても嬉しく思いました。
私たち選手の意見や要望を叶えていただき、また、機能面までプラスされたユニフォームは、選手からの反応も、とても良いものとなっています。
いかがでしたか?
第1弾では、選手と共に作り上げた
ホッケートートバッグ
ジャージ
ユニフォーム
について開発秘話をお届けしました。
第2弾では、東京ヴェルディホッケーチームの各選手に、実際に使用してみた感想を聞いてみたいと思います!!
こちらもどうぞ、お楽しみに!