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入社したら!ホック打ち付けから始めよう

こんにちは 広報担当のオカです。

4月、今年もモリトに7名の新入社員が入社しました。

私もついこの間、同じ新入社員研修を受けていたはずですが・・・いつの間にか新入社員へ研修をする側になっていました(笑)

研修で一生懸命に説明を聞いている彼らの姿をみて、こちらも身が引き締まる思いでした✨


新入社員研修

新入社員研修といえば、会社組織のこと、業界・商品知識のレクチャーや倉庫研修などなど・・・各企業が色んな研修をされているかと思います。

実は、今年からモリトでは新たな研修が始まりました。
それが「ホック打ち付け研修」です!

本日はこちらの様子をお伝えします。

なぜ「ホック打ち付け」を研修?

モリトはそもそも、明治時代の後期にホックの販売などから始まった会社。
アウターやカバンなど、様々なものに付いているホックは、世界でもトップクラスのシェアを誇る私たちの主力商品です。

「モリトといえばホック」といっても過言ではありません。

しかし、すべての社員がホックに精通しているというわけではありません。

例えば、経理や総務などの管理部門や、靴の中敷き(インソール)などの製品を中心に扱う部署へ配属された社員だと、あまりホックに触れる機会がないのが実情です。

モリトの社員になったからには、私たち自慢のホックに関する知識や親しみを持ってほしい

ホック打ち付け研修は、そんな思いから始まりました。

「モリトといえばホック」といっても過言ではありません

どんな研修?

せっかくであれば、ホックを打ち付けて、入社の記念品も兼ねた「もの」を作ろうということで、今年は4か所をホックで留める小物入れを用意しました!

四隅にホックを打ち付けて
留めると小物が入れられるトレーになります


本革でシボ加工がされた土台は、かなり本格的です。

「シボ」とは革の表面に見られるしわ模様のこと。漢字で「皺」と書きます。ちりめん状に細かく寄った不規則な模様が特徴的で、表面にポコポコとした立体的なふくらみが感じられます。
革以外の素材ではあまり見られない模様で、革ならではの加工です。

そして、さりげなく、モリトのロゴとタグラインも型押しがしてあります。

あくまでも、さりげなく・・・です

まずは、先輩社員から簡単にレクチャーを受けます。

ホックは、凸側(オス側)、凹側(メス側)にそれぞれ2つのパーツを組み合わせて打ち付けます。

今回は、4か所をホックで留めるので、凸側(オス側)、凹側(メス側)の合計で8か所に打ち付けをしていきます。

会議室での研修だったので、持ち運びやすい手打ち機を使いました。

まずは、簡単なホックの仕組みと作業の流れを説明して・・・

▶ホックの仕組みについて 詳しくはこちら

失敗も経験、さぁ挑戦!

新入社員は、ホックの構造を学ぶのも、打ち付ける前のパーツに触るのも、初めての経験でした。

こちらにパーツをセットして
グッと力をいれてレバーを押し下げます

実は、ちょっとだけ打ち付けの失敗も。

---失敗1

ホックを留める向きが「逆」になっちゃった
⇒ 小物入れの内側でホックを留めるので、これだと逆ですね

---失敗2

ホックがクルクル回っちゃう
⇒ 留める(カシメる)力が足りなくて、生地とホックがうまく固定されない状態です。逆に、力を入れすぎるとホックがつぶれることもあり・・・程よい力加減が大切です


基本的にビジネスでは、ホックはしっかりとメンテナンスされた機械を使って縫製工場で打ち付けられるので、こうしたことは、ほとんどありませんが、失敗も「いい勉強」になったかもしれません。


先輩社員に見てもらったり、新入社員同士で確認をしながら、全員が打ち付けを体験、無事に小物入れを完成させることができました!

途中経過です、まずは凹側(メス側)を打ち付けました
打ち付け完了!無事にトレーが完成しました

研修を終えて

新入社員たちにとって研修は、緊張の連続で、分からないことだらけ。商品に触れて、少しでも「おもしろい」「楽しい」と感じてもらえたらと思っていました。

「新入社員が楽しんでくれるかな?」と少々不安に思うこともありましたが、和気あいあいと打ち付けをしてくれました。

何より、しっかり先輩社員の話を聞いて、ホックの構造を理解しようと一生懸命な姿がすごく印象的でした。

これからのモリトでの活躍に期待しています!