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ホックについて①

こんにちは、広報担当サトです!
今回は私達の主力商品である「ホック」について少しお話したいと思います。

スナップボタン、プレスファスナーともいわれるホック。
身近な存在ではあるものの、あまりホックについてご存知ない方も多いと思います。

ホックは用途に応じて種類やサイズも変わり、実に多くのバリエーションがあります。呼び方も国や人によって異なり、それぞれの呼称を覚えるのは大変です。

バリエーションが多いホックですが、構成はどれもほぼ同じです。

ホックの構成

頭(CAP)、バネ(SOCKET)、ゲンコ(STUD)、ホソ(POST)の4つの部品からなり、頭とバネ、ゲンコとホソで布などの生地を挟みます。

具体的にいうと、
服の表に見えるのが頭、その裏側の凹部分がバネ、
それをはめる凸部分がゲンコ、その裏側がホソとなります。
バネの中にゲンコが入り、これで「パチッ」と留まる訳です。

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頭 : 
ロゴを入れたり、塗装をしたり、メッキなどの表面加工でデザインを施します。頭の凸部分で布を貫通させバネとセットになります。

バネ : 
ホックにとって一番大事な役割を担っています。このバネ次第でホックの耐久性が左右されるといっても過言ではありません。

ゲンコ : 
このゲンコがバネの中に入り、ホックとして留める機能を持つ事になります。

ホソ : 
ホソの凸部分で布を貫通させ、ゲンコとセットになります。

ホックの取り付け方

どのように取り付けるのかというと、打ち機(手打ち機、足蹴り機、半自動機、全自動機と4タイプあります)と打ち駒を使います。あたま、バネ、ゲンコ、ホソをそれぞれ打ち駒の上にセットし、打ち機にて取り付けていきます。

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これらの打ち機と打ち駒を使用する事によって、「頭」や「ホソ」が生地に穴を空けて、「バネ」、「ゲンコ」と一体になります。

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この打ち駒は万能では無く、それぞれ専用の打ち駒を使用する必要があります。打ち付け方と打ち駒はホックの機能を維持する為に非常に重要となってきます。

ちなみに、ホックを打ち付ける事を私達は「カシメル」と呼んでいます。
上手く打ち付けられると、「上手くかしまっているなあ」と言います。
上手く打ち付けられていないとホックが生地から外れる可能性があります。

ホックを打ち付ける際は必ずそのホックに合った正しい打ち駒をご使用下さい。生地の厚み、種類によっては、事前に生地に穴を開ける必要がありますので、本番前に試し打ちされる事をお勧めします。

ホックの構成、打ち機、打ち駒だけでもちょっと複雑に感じられるかもしれないので、ホックの種類については、また次の機会にご紹介します!