MediumはSNSではないーじゃあ、一体何なのか? Mediumをパブリッシング革命として捉える

ほんの数日いじっただけですが、Medium、とても面白いですね。流れてくる記事は良質だし、投稿もしやすい。インターフェイスもエレガントでSNSとして見てもとても秀逸だと思いました。


ところが、Mediumをいじっているうちに「これってSNSなのか?」という疑問が生まれてきました。そりゃあ、SNSとして見ることも可能です。機能面からそのように語ることもできます。一言で何も知らない人に、なんとなくだけでも伝えようと思ったら、「140字以上書けるTwitter」みたいな紹介の仕方を自分もすると思います。


けれども、新手のSNSだと見てしまうと、案外Mediumはつまらないものなんですね。「いや、だって既にブログあるし」って話ですから。長文を書きたい人、記事をストックしていきたい人はブログを書いたらいい。それを拡散させたいなら、既にTwitterだってFacebookだってあります。じゃあ、なんでわざわざ、また新しい(今のところ日本語ユーザーが非常に少ない)SNSなんでしょうか。Mediumの面白さをSNSとして語ると、実際に自分が感じているワクワクを上手く説明できないと感じますし、本筋を外しているような気がします。


なので、あえて言い切っちゃいますが、Medium。SNSではありません。ブログでもない。じゃあ、何なのか。最初に結論を言っちゃうと、Mediumは「パブリッシング革命」だとぼくは考えます。


革命的な存在はその多くがそうですが、既存のツール、環境と同じタームで語ることもできます。けれども、そのように処理しきれないところにこそ新しさがある。Mediumの出現を一種のパラダイムシフトとして考察してみました。

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