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【読書会のご案内】『現代思想 特集:フェミニズムの現在』を読む

概要

『フェミニズムの現在』を読む読書会を開催します。いわゆる「オンライン読書会」。Discordという音声チャットアプリを使います。

開催日と各回の内容

全4回開催。時間の関係からすべて読むことはできないので、いくつか論文をピックアップして取り上げます(論文のピックアップは主催者の興味関心による)。すべて開催時間は21:00~22:30の90分です。希望する回だけの参加で結構です(全回出る必要はない)。

第1回 3/7(土)
・分断と対峙し、連帯を模索する 菊池夏野x河野真太郎x田中東子
・感じのいいフェミニズム?ポピュラーなものをめぐる、わたしたちの両義性 田中東子
・波を読む 第四波フェミニズムと大衆文化 北村紗衣

第2回 3/14(土)
・私たちを締め出さない物語 ヤマシタトモコ
・現代の少女マンガとフェミニズム トミヤマユキコ
・(トランス)女性の生活の中の音楽 ジャネット・ジャクソン再考 鈴木みのり

第3回 3/21(土)
・フェミニズムが日常を変えるために 栗田隆子
・合理的なパニック? 新自由主義による性の政治の読解に向けて 羽生有希
・被害者視点に欠けた日本の刑法の性犯罪規定 小川たまか

第4回 3/28(土)
・機嫌の悪い女たち、機嫌の悪い男たち 河野真太郎
・「(異性愛かつシスジェンダーの)男性がフェミニストであること」再々......考
・「女」の境界線を引きなおす 千田有紀


第4回で千田論文を扱うことには説明が求められるでしょう。

現在、千田の論文は「トランスを排除する差別である」点から、多くの批判がなされており、「論文と呼ぶべきではない」「読むのさえ辛い」という批判すらあります。そして、これに対し、千田も「改めてきちんと応答したい」と述べています。

読書会の題材としてこのような論文を扱うことは、それだけで「論文の体でなされる差別の肯定だ」ともいえるでしょう。

他方で「フェミニストなら問題を曖昧にしてないで、この論文を徹底して批判しろ」「旗幟を鮮明にしてみろ」という意見もあります。安全地帯に閉じこもった心地よいだけのフェミニズムでは、トランス排除の問題と真摯に向き合い、自身の誤謬をとらえなおすことにはなりません。

本読書会では、千田論文を取り上げるにあたり、このような文脈から批判的にとりあげるとともに、「ゆなの視点 千田有紀「「女」の境界線を引きなおす:「ターフ」をめぐる対立を超えて」(『現代思想3月臨時増刊号 総特集フェミニズムの現在』)を読んで」など、既にトランス側からなされている批判と併せて読んでいきたいと思います。

要するに千田論文を扱うのは「なぜこれが差別になるのか」をより正しく適切に理解するため、ということです。

参加申し込み/問い合わせ

参加の申込みや問い合わせについては、@moriteppei までTwitterにてDMをなりリプライください。noteでコメントをいただくのでもオッケーです。申し込みは3/5まで。


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