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人生を豊かにする【 手紙のちから 】

手紙を書く事は、ビジネスにもデザインにも役に立つんです。

「 最近、手紙書いてますか? 」

僕にとっては、手紙は結構身近な存在です。

今はメールやラインで、画像・長文・音声・動画も送れます。
情報を伝えるには、そちらの方が時間もかからず、
多くの内容を瞬時に伝えられます。

もし、温かみが必要なら、手書きで書いたものを、
カメラで取り込んで送ることもできるます。

送った履歴も残るし、検索や管理もとっても便利。
だからわざわざ、
リアルな手紙を書く機会も、必要性もなくなりました。

僕も、フリーランスで仕事をするようになってからは
デジタルツールの活用を年々増やしてます。

一人仕事をすると、時間の使い方がすごく大切だから。

場所から解放されるし、
複製やバックアップも楽。

効率的だから、浮いた時間を作業ではなく

「 考えたり、感じたり 」

そんな、大切な時間に多く割り振りたいから。

今日は、そんな中

何故あえて手紙を書くのか?

手紙を書く事が、
ビジネスやデザインに良い影響を与えてくれるのか?

について考えてみたいと思います。

■  手紙を書くきっかけは有名建築家


のちに勤める事になる有名建築家の先生から、
学生時代に、” 手紙を書く事の重要性 ” を教えて頂きました。

「下手でもいいから、手書きの手紙で気持ちを伝えるのは大切だ」

大学の特別講義で先生には出会いました。
色々と衝撃的すぎて、その後建築家になりたい!
そう思い始め、貯めたバイトだいを建築を見るための
旅行と書籍にミツグ生活がスタートします。

その講演の中のエピソードにあった色の紙を探し、
講演での気づきや感想を、手紙にしてすぐに送りました。

それ以降、字は下手ですが
ことあるごとに、紙に手書きで書いています。

僕自身、手紙を書く事で人生を変えてきました。

「建築家になりたいなら世界中の建築を見ろ」

その建築家の先生に言われ、
お金を貯めては世界中の建築を見にいきました。

名建築をひとつ体感するたび
エアメールを送ります。

学校が休みの時期になると

「アメリカから」「エジプトから」「イギリスから」
「スイスから」「フランスから」「カンボジアから」…

世界中の各国から建築を見た感想が先生の元に
送られてきます。というか送っているのは全部僕なのですが…

旅に出ると、初めて出会う人の中には
英語が話せない僕と友達になってくれる優しい人もいます。

イギリスにいるアナリサとは
クリスマスカードを20年以上欠かさず送り合っています。

その他にも

年賀状、暑中見舞い、お礼の手紙など
お客さんや、お世話になった社長さん
中学や高校の同級生まで送っています。

■ 手紙は相手がいないと成立しない


手紙って自分で相手に送りつけるものですが
実は、ひとりで書いていないんですよね。

相手がいて、その相手のことを思いながら手紙を書く。

手を動かしているのは、自分だけなのだけど
手紙を書いているのは2人で書いているんです。

目の前にいないし直接対話はできない
一方通行だけど、お互いの間の空白の部分で
時空を超えて出会って対話しているような
そんな感覚がして、豊かだなーと思うんです。

メールみたいにすぐ届いたり

動画みたいに、情報量が多すぎないから

お互いが、それぞれ
思い思いに想像を膨らます。

ちょうどいい余白が、
双方向っぽい感覚を生み出します。

そして、
すぐに届かない不便さが、
むしろ可能性を広げてくれるんだと思います。

■  ビジネスやデザインとの共通点


【 伝えるのではなく、伝わる 】

ここを目指したコミュニケーションが大事だと
仕事を通じて学びました。

強く意識しないと、
ついついこの反対側の状況に落ち入りがちです。

相手の話を聞く前に
自分の言いたいことを言ってしまったり

相手の話を聞きながら、
自分の意見を通すために、どうすればいいか考えたり


伝わることを目指すというより
伝えたい気持ちが前に来てしまうことがあります。


当然そう言ったことの先に
” 選ばれること ” はありません。

ビジネスもデザインも、手紙とすごく似ています。

・相手のことを思いやる気持ち

・思いを文字という形に移す

・相手の文脈を理解しないと伝わらない

会社の魅力を伝えるんだ!
自分の凄さをわかってもらうんだ !

ではなく、手紙を書くイメージや
サプライズのプレゼントを渡すときのイメージで

普段のヒアリングやプレゼンの時も
相手のことに思いを寄せてみてはいかがでしょうか?

■  まとめ


”手紙は書き手と読み手二人で書くもの”
読む人の存在が、書く人から言葉を引き出すとも言えます。

プレゼントも含め、僕はこういう関係性がすごく好きです。

音楽や映像がある、映画ももちろん豊かだけど
自分のタイミングでゆっくりと味わう小説もまた良い

こちらが介入できる余白が多くて
自分のタイミングで、やめたり始めたりできる

静かなコミュニケーション【 手紙  】
暮らしの中にちょっと取り入れてみてはいかがでしょうか?

きっと今よりちょっぴり優しい
相手を思いやる気持ちが育まれます。

ゆったりした「 豊かな時間 」が
相手と自分の間に生まれてきますよ。

そしてそれが、
ビジネスやデザインにも必ず良い影響が生まれます。


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