【オリジナル曲】parallel picture - モリタクロウ
2022.3.29 溝の口 neoneraにて
piano 栗田妙子
vocal モリタクロウ
2021年夏、レコーディングして遊ぼうとベーシスト兼エンジニアさんの自宅へ向かった際、電車の乗車中に書いた曲です。
元々思い浮かんでいたサビのメロディに向かって、目を閉じながら湧き起こる感情をブレインストーミング的に書き起こしていく。
これは、作曲する際いつも行っている作業です。
終わりを狙って書けないし、何かをコントロールしようとすると途端に力を失うので、完全に委ねます。
言葉から派生した言葉がしっくりこなければ消し、別の言葉を探す。
それが、奇跡的に1時間ほどでできたケースでした。
普段は、数日(もしくは数週間、数ヶ月)に分けて行っています。
時間は横軸。
それに対して縦軸は、僕の中では停滞をイメージしました。
そこから動かない、止まったままの時空。
思い出や叶わなかった願いなどは、すべてそこに仕舞い込まれてしまう。
執着が大きければ大きいほど、磁石のようにその縦軸に吸い寄せられる。
僕にとっては、そんな縦の「バイアス(先入観 / 偏見 / 無意識のきめつけ)」がいくつもあり、それが自分を散々苦しめてきていたと思います。
なんの因果か、2022年はそんな縦のバイアスに多く再会し、心身ともにギリギリのラインまで追い詰められていました。
自らの思いや願いを成仏させなかったから、不安や苦しさをそのままにしたから、後になって未来の自分が苦しんだ。
何かを予言したかのようなこの曲。
色んな意味で、この曲は大切な一曲になりました。
いっとき、歌うたびに涙が止まらない時期がありました。
ピアノを弾いてくださったジャズピアニスト栗田妙子さんは、元々決まっていた別のピアニストさんの代打でコミットしてくださったのですが、短い期間にも関わらず楽曲を力強く美しいものに仕上げてくださいました。
本当に、感謝に絶えません。
出来ることなら、少しでも多く、今の時間を愛したいものです。
※動画の埋め込みがどうも上手くいっていないようです。
こちらからお楽しみください。
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