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「身近な夢や憧れ」は現在を豊かにする

こんにちは、森田由美子です。
 
秋になっても夏日があったりしましたが、ちゃんと冬はやってきましたね。今年は秋がとても短かかった(ほとんどなかった?)ですが、11月中旬に行った上野公園で紅葉の美しさを愛でることもできました。季節を感じられるのは嬉しいものですね。
以前ハワイ大学で講義を聴講させてもらった時に、講師がロングブーツを履いていたのを思い出します。四季のないハワイでもおしゃれを楽しんでいる姿は意外でもありカッコよくもあります。
ハワイのような常夏の地で暮らすのに憧れますが、四季を感じることができる日本は改めて豊かな地だと思います。今年の冬はどんな景色を見せてくれるのか、寒さは苦手ですが楽しみたいと思います。
 
さて先日、東京であった日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会に参加してきました。たくさんの学びを得ました。その中の一つの大野裕先生の講義で「人間と動物の違いは、未来を考えられること」という言葉がありました。
我が家のワンコは、お散歩の時間が近づいてきたら、それまで外を眺めたり寝ていたりしていたのが、体内時計や光などから体が覚えているのかその時間になると急にソワソワしてリードをツンツンしてお散歩を促してきます(この姿が何とも愛おしい)。日々の日課の中でちょっと先の未来は期待しているように見えますが、数年先はこんなことをしていたい、とは思ったり考えたりは恐らくしていません。
 
一方、「人間は未来を考えること」ができます。最近、未来の話をしましたか? 振り返ってみてください。こんなことしたい、ああなりたい、あんなことができるといいな、等々。
大野先生のお話に、アメリカの精神科医で認知療法の創始者であり、現代の認知行動療法の基礎を創ったア―ロン・ベック先生は、60歳過ぎてから認められたとのお話がありました。楽しみがあることと夢があるから頑張れるとの言葉もありました。調べてみると、ベック先生が重視していたのは「身近な夢や憧れ」を意味する「アスピレーション」だそうです。ベック先生は100歳で亡くなったようですが、「身近な夢や憧れ」を日々大切にされ活動されていたのではないかと推察します。
 
あなたは、「身近な夢や憧れ」を語っていますか? あなたにとっての「身近な夢や憧れ」は何でしょうか?
日々に追われていると「未来を語ること」を忘れてしまっていることがあります。現在を生きているのですから「現在」を考えることはもちろん大切です。しかし、合わせて未来を語ることも大切です。身近な夢や憧れに思いを馳せると前向きな「現在」になります。
 
しかし、年齢を重ねるごとに未来を語ることを疎かにしてしまっているようにも思います。まだまだ先があるゴールを自分で勝手に遮断してしまったり、もう年だからと年齢を理由にチャレンジしないことを選んだり。年齢を理由にするのは面白いもので、もう30代だから40代だからと、上の年代からするとまだまだ若いのにと思う年代でさえ、年齢がチャレンジしない理由になることがあります。もちろんそれらは責められることではありませんが、「身近な夢や憧れ」を持つことで毎日をワクワク過ごすことができたら、現在の年代を豊かに過ごすことができるでしょう。
 
自分がワクワクする「身近な夢や憧れ」を語ってみましょう。来年はやろうと思っていてできなかった「あれ」をやろうとか、憧れている地を訪ねたいとか。こんなことしたい、ああなりたい、あんなことができるといいな等、あなたの未来について思うことを家族や友人、パートナー、同僚と話してみる。また、ノートに書く、コラージュを作ってみるでもいいですよ。
 
あなたのために、誰でもない『あなた』が、あなたのありたい未来に期待することです。
 

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