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ことのはじまりは明治18年5月

 札幌中央区宮の森の記念写真館 森田耀峰写眞場の店主です。この時代に、どうして写真館を営んでいるかと申しますと、、、祖父が昭和4年 (1929年) にさっぽろススキノの南6条西4丁目1番地で写真館 森田スタジオを開業したからなのです。その2

 さてさて、御一新から18年、遠く広島県から明治18年(1885年)5月に私の曾祖父 森田一家が帆船にて北海道にやってきました、いわゆる移住です。

 その間どんな苦労があったかはわかりませんが、幾多の変遷の後、札幌郊外の清田に水田120町歩、畑、山林250町歩を持つようになったそうです。後に色々あって全部他人の手に渡ってしまうのですが。。。現代では、町歩と言われてもどの位の単位か想像できませんよね。

 明治38年(1905年)10月10日に森田家の六男として生まれた清次郎(のちの耀峰)は、高等小学校を卒業後、当時文化の先端をゆく写真に憧れて、札幌にあった三春写真館の門をくぐりました。そこで館主である三春忠治郎、久平親子の教えを受けたそうです。

 札幌写真師会発行の北海道写真百年誌には「三春写真館を卒業後、東京の東条卯作の研究生として高級ポートレート写真とドイツのヨスペ法の天然色を攻究した。東条家は儒者として続いていた由緒ある家柄であり、単に写真の技術を磨くのみならず、人間味のある人としての礼儀作法はもとより、特に精神的な訓育はきびしく躾けられた。」と記されています。

 ついに昭和四年(1929年)六月、札幌に帰りススキノの南6条西4丁目1番地に独立開業の運びとなったそうです。 時に青年森田清次郎26才。

つづく

思い出を記録する写真館
100年写真館の家族写真
札幌 森田耀峰(ようほう)写眞場

札幌市中央区宮の森四条三丁目2-5
tel:011-299-6629
open9:90-close18:00
毎週木曜・第2・第4水曜定休

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