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QA組織立ち上げ奮闘記〜入社2年目でできたこと〜

こんにちは!マネーフォワードのHR領域でQAエンジニアをしているSammyです。

前回のQA組織立ち上げ奮闘記〜入社1年でできたこと〜から、また1年が経ちました。

今回も、入社2年目という節目を利用して、2年目の1年間で何ができたのか、どのくらい貢献できているのかを振り返ります。

1人目QAとして頑張っている方、これから頑張る方、マネーフォワードでのエンジニア生活を知りたい方、どうぞ奮闘記をお楽しみ下さい。

できたことと貢献度

◎:想定以上
◯:概ね想定通り

  • 全6プロダクトの開発サポートをできるようになった◎

  • 大規模従業員数での動作検証◎

  • E2E自動テストの導入・運用のノウハウ蓄積◯

  • 不具合分析の運用が定着◯

  • 障害件数を6プロダクト俯瞰して見えるようになった◯

行ったこと

HR QAでは、活動方針として、4つの柱を掲げています。

この4本柱をベースに、2年目に行ったことをお話します。

1.開発サポート

1年目:兎にも角にも採用!&照準を定めたQA活動(2プロダクトに注力)
2年目:6プロダクトで品質サポートを実施

積極的な発信活動(ブログ、社外登壇)も功を奏し、採用は順調に進みました。

おかげで、各プロダクトにQA担当をつけることができ、より広い範囲のサポートを開始することができました。

特に、とある1プロダクトでは、サポートを開始したことにより、一番機能追加が活発になる特定の3ヶ月での、インパクトの大きい障害件数が0件でした。(貢献度◎)

体制としては、1プロダクトに1名のQA担当をつけるのではなく、複数プロダクトを複数名で担当するようにしています。

体制図

その理由は、属人化の防止、レビュー体制の構築です。

1名体制だと、急な病気やタスク超過の時に他のメンバーが代わりづらくなってしまいます。また、お互いにレビューしやすいというメリットもあります。

人事労務領域は業務範囲が広く深いため、同じプロダクトのことを知っている人を複数名用意しておくことは重要と考えました。

メンバーが増えたことによって、新たにできたことがあります。
それは、大規模従業員数での動作検証です。

大規模従業員数での動作検証とは、例えば3000名の従業員数で、給与の確定処理やPDF生成などを、エラーなく完了できるか、どのくらいの時間がかかるかを検証することです。

きっかけは、セールス担当からの質問でした。従業員何名までシステムが耐えられるのかがわからず、商談で困る時がありました。

そこで、QAチームの方でテストデータを用意し、動作検証を開始しました。テストデータは社内で使いまわせるように情報を集約してあります。

1年目は開発チームとの協業しかできていなかったのですが、他のチームとの連携が進んだのが貢献度◎のポイントです。

採用が進んだおかげで、よりサポートの範囲を広げることができた2年目でした。

今後は、それぞれのプロダクトでのサポートをいかに深く、効果的に行えるかがポイントになりそうです。

2.E2E自動テストの導入・運用

1年目:ツール選定、導入
2年目:運用

HR QA活動の4本柱でいう自動テストには、単体テスト・APIテスト・E2Eテストの全てを含みますが、社内の状況を鑑み、E2Eテストの自動化に着手しました。

この1年では、導入から運用までのノウハウが蓄積されてきました。

良いなと思ったポイント

  • 開発チームから一緒に動いてくれる人をアサインしてもらっているため、ノウハウがQAエンジニア内ではなく開発チームとしてたまる

  • 画面、機能、オペレーションの優先度をつけて実装しているので、どのくらい進んでいるかがわかりやすい

  • オンボーディング用の資料によって、QAチームの別のメンバーのキャッチアップもスムーズに進んだ

E2E自動化導入については、honaminの記事をご覧ください!

1プロダクトで運用するところまで進んだので、次はぜひ他プロダクトへの展開を進めていきたいですね💪

3.不具合分析の運用

1年目:不具合分析の運用を一部プロダクトで開始
2年目:インシデント数を全6プロダクトで可視化&不具合分析運用の定着

2年目の一番の変化は、Slackのワークフロー、GAS、Looker Studio(旧Google Data Studio)を利用して、インシデント情報や件数をリアルタイムで見れるようになった点です。

これまでSlackに散らばっていた情報を集約したことによって、分析や再発防止策を議論しやすくなりました

不具合分析運用については、1年目でコツを掴んだので、他プロダクトへの横展開はスムーズにできた気がします。

目的をきちんと伝える、何度も伝えることは大事だと改めて感じました。

詳細については、下記のブログをご覧ください!

運用は定着してきたものの、各プロダクトで少しずつ分類項目が違っています。今後6プロダクトで一緒に傾向や原因を分析したくなるはずなので、分類項目などを統一していく必要が出てきそうです。

4.勉強会の継続

1年目:主に開発部門内で品質・テストに関する勉強会を実施
2年目:加えて、QAチーム内での勉強会を開始

2年目は、品質・テストに関する勉強会も少し継続しつつ、QAチーム内でドメイン知識・プロダクト知識向上のための勉強会を開始しました。

人事労務は、ドメイン知識が複雑な領域です。法律も刻々と変わっていきます。より効果的なレビューやフィードバックができるように、勉強を継続する必要があります。

日頃の業務に追われてしまうと、どうしても勉強は後回しにしがちです。
そこで私は、QAグループの目標に勉強会・社外発信の実施を入れました。

この目標だけは実施することを目標にし(例:毎月1件以上社内外で品質・QAについて発信する)、チーム全体で学びを継続することを後押ししています。

5.チームビルディング

1年目:リモートでの相互理解ワークがほとんど
2年目:リアルでのプチ合宿や飲み会もできた

2年目は、リモートだけでなくリアルで集まって話す機会も増えました。会社のルールとしても週1以上の出社に変更となりました。

一番のハイライトは、秋にオフィスで行ったプチ合宿です!itoゲームとHR QAグループのMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)の策定を実施しました。

MVVの策定では、どういうチームにしていきたいかをチーム全員で議論し、ワーディングも決めました。

プチ合宿でチームのMVVを議論した理由、想い

  • 1年目のロードマップはほぼ私1人で決めるしかなかった(1人しかいなかったので)

  • 今後チームをどうしていくのかは、リーダーだけでなく、メンバー1人1人に自分ごととして考えて欲しい

  • 自分たちで考えたMVVは、ワクワクするし、納得感もあるし、モチベーション維持にもつながるはず

また、決めただけにならないようにMVVを最も体現した人をValue Meister(バリューマイスター)として表彰したりもしました。

今後はグループ内だけでなく、グループや部を超えたチームビルティングにも貢献できたら楽しそうですね。

6.社外活動

1年目:理想像の言語化、ブログ発信、登壇開始
2年目:毎月1回登壇することを目標に活動

2022年は毎月1回登壇することを目標にしていました。結果としては8回でした。初めてにしてはまずまずの結果ではないでしょうか。

余談ですが、11月にAgile Testing Days 2022に参加しました。元々の予算に含まれていなかったにも関わらず、参加させていただき、会社にはとても感謝しています。

今回は1名での参加だったので、良さや意義を広めて次は複数名で行けるようにしたいです💪

Special Thanks

Markさん
いつも、壁打ちしてくださってありがとうございます!ATDに行けたのもMarkさんの後押しがあったからだと思ってます。

honamin
HR QAチームが醸し出してる雰囲気の50%はhonaminエキスでできていると思っています。いつも明るく楽しそうに仕事をしていて、元気をもらっています。

HR QAチームのみなさん
皆さんと一緒なら難題も超えられると信じています!いつも一緒に爆速前進してくれてありがとう。圧倒的感謝です。

さいごに

組織は立ち上がったので、立ち上げ奮闘記というタイトルはそろそろ変えた方が良さそうですね(笑)

まだまだやりたいことは山のようにあります。焦らず一歩一歩着実に、でもその一歩はおおまたで…いや、3年目も爆速前進していきたいと思います!


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