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アトリエ風と虹 訪問

岩手県一関市にあるシュタイナーアートをベースにしたアトリエに伺いました。
周囲は田園がひろがり、5月のあたたかい太陽の日差しのもと、爽やかな風が吹きぬけています。

https://atelier-kazetoniji.jimdosite.com/

玄関ではお心遣いを感じるwelcomeボードに迎えていただきました。


こちらのアトリエでは子どもから親子、大人と幅広い年齢層の方々がアートワークを体験することができます。内容は、水彩、ぬらし絵、フォルメン線描、粘土造形、素数糸かけ、手仕事などなど多岐にわたります。




以前から、ぬらし絵に関心があり、今回、ご厚意で、小学校低学年向けと中学年向けの絵を体験させていただきました。
ぬらし絵に使う色は決まっているそうで、5色の色を使いました。
上質な紙にたっぷりと水を含ませて、絵筆で色をおとしていきます。
スーっと絵具がにじみ、色が重なるととても美しいです


先生が物語を語り、お手本を示し、それをみながら描きました。
色がにじむ様子を目で味わいながらゆっくりと描くので、ひと筆ごとに呼吸が深くなりリラックス効果があります。お手本があることで悩まずに安心して描くことができました。このアートプログラムは、絵に対する苦手感をもたせず、上手下手もないやさしいプログラムだと感じました。


私は絵は描き慣れている方なのですが、いつも絵を描くときには、筆に緊張感が生まれます。しかし、このぬらし絵を描いているときは、一切、緊張感は生まれず、安心して描けました。癒しの効果を感じたのです。自分の中で絵を描くことを難しく捉えていたのかもしれません。概念くずしの効果も感じました。

描く人によって線の太さやにじみ方はそれぞれですが、どの絵も失敗がなく、絵を描く喜びを分かち合いました。


ランチはバイオダイナミック農法で作られたレタスをfarm to tableでサラダにして美味しくいただきました。畑のお野菜はもりもり元気で、旅の疲れを癒してくれました。バイオダイナミック農法も興味深く、国内で実践されている農場を教えていただきました。

元気いっぱいのレタス


午後からは粘土造形を体験しました。
胎生学をベースにした粘土造形。卵から成長するプロセスを粘土で表しました。卵から少しずつ変形し羽が生えて頭部、くちばしができて、鳥になりました。
また、手の甲、手のひら、指先が、思考、感情、意志と対応しているというお話も興味深かったです。


アトリエに行き、空間の力も体感しました。
ご自宅をDIYで改装されたのですが、年齢の低い子どもがくることが多かったようで、子宮をイメージされたピンクがベースの壁と柔らかい質感の布の部屋に寝転ぶと、ふわっと体のかたさがとれて緩みました。天然素材のあそび道具、蜜蝋のろうそくが空間にさらに彩りを与えていました。


クリスタルボールの演奏も最高でした。



アトリエを主催されている金田明子さんは、シュタイナーに対する造詣が非常に深く、お話もとても面白く、おすすめの本などもたくさん紹介してくださいました。

風がよく通る素敵なお庭


最後に、にじみ絵の山を描きました。
岩手県の早池峰山や岩手山、一関周辺の大好きな山々に想いを馳せて描きました。



アートの時間は素敵な魔法がかかります。
そんなことを体感した1日でした。

今回の訪問で、金田ご夫妻には非常によくしてくださりました。
感謝してもしきれません。ありがとうございました。

文責:森田千尋


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