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【シニア】心身の衰えの「重症化」?【4-4】

 高齢者は加齢に伴い、虚弱化(フレイル化)します。重症化しないためには、日頃からの体調管理とフレイルからの改善方法の実施が重要になります。

Ⅰ:フレイルが重症化しないための生活習慣?

≪孤食よりも共食が大切です!≫

◆日本の65歳以上の家族形態はグラフが示すとおり、平成27年(2015年)時点、65歳以上の高齢者は3387万人であり、そのうち、一人暮らし世帯は6253千世帯となっており、年々増加傾向にあります。

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≪一人暮らしの高齢者方は?≫

 一人で食事を摂る孤食となりがちです。孤食では食事の品数も減り、食べる食材も偏りがちとなります。食欲が低下すると食べる量も減り、低栄養状態に陥りやすくなります。

  一方、家族や友人と一緒に食事を摂る(共食)と、コミュニケーションをとりながら食事ができ、「楽しく食べられて食欲が高まる」、「品数も増えて多様な食材を食べられる」ことにつながり、低栄養になることを避けることができます。

  高齢者の食生活の特徴と低栄養対策は、
積極的に友人や家族、地域の人などと共食の機会をつくり、低栄養を防いで心身の健康維持を保つ必要があります。

Ⅱ:口腔ケアの重症性について?

≪加齢とともに噛むことや飲み込むことなど!≫

 口腔機能が低下すると、硬い食材が食べられなくなったり、むせたりすることがみられます。

 歯や歯茎が弱くなり、噛む機能が低下すると、肉や繊維質の野菜など、硬めの食材が食べにくくなるので、柔らかいものばかりを選んで食べるようになり、ますます噛む機能が低下して食事の質が低下します。

 定期的に歯科検診を受けて口腔機能の低下予防すること、噛みごたえのある食材を選んで良く噛んで食べることを意識し、食事の質を維持することが大切です。

 飲み込みに関する筋肉の筋力低下が起こると、飲み込む機能が低下して食べたものや飲んだものが気管に入り、ムセたり詰まったりする誤嚥を起こすこともあります。

 特にお餅やこんにゃくゼリーなどを喉に詰まらせると、死亡原因ともなり大変危険ですので十分に注意が必要です。

 定期的に歯科検診を受けて口腔機能の低下を予防すること、噛みごたえのある食材を選んで良く噛んで食べることを意識し、食事の質を維持するようにしましょう。

Ⅲ:口腔機能維持のためのケア方法ですが?

≪口腔機能の維持のために体操とマッサージをする!≫

「口腔の体操」や「唾液を出しやすくするマッサージ」「歌を歌う」、「早口言葉を言う」、「友人や家族とおしゃべりする」「姿勢を正して顎を引き、良く噛んで食べる」ことを行って、口腔機能ケアが大切になります。

≪日常生活には運動の要素を取入れることが大切です!≫

◆日常生活にプラス運動となると

 運動習慣のない人にとってはなかなか実行することが難しく、実行したとしても長続きしないこともあるでしょう。

 しかし、
日常生活そのものに運動の要素を取り入れることでプラス10分の運動も達成することができます。

 例えば、「出かける時はなるべく徒歩で出かける」「階段を積極的に上り下りしてみる」ことや、「テレビを見ながら足の運動をしてみる」、「家族や友人に会いに行ったり、催し物に行ったりなど、外に出掛けるきっかけをつくる」ことなどを行い、運動する時間を増やしていくことです。

 歩く時は、お尻と背筋を伸ばして腕を振り歩幅を大きくして少し速く歩いてみましょう。身体をしっかり伸ばして大きく足を動かすと、全身の筋肉を効率よく使うことです。

Ⅳ:社会活動に参加することも大切です!

≪高齢者は加齢による身体的な衰えに加えて!≫

 定年退職、収入の低下、子供の独立、親しい人との死別など、社会的な役割の変化が訪れます。また、社会的地位や親としての役割、家族や友人を喪失する経験は、気力や活気を失うきっかけともなります。

 社会とのつながりを持つことが億劫となり、家に閉じこもりがちとなると、生活面や精神面など他の側面までもが低下をきたし、ドミノ倒しのようにフレイルが進行、重症化していきます。

 自分が得意なこと、できることを見つけて地域のボランティアなどに社会参加することは、生きがい、やりがいを見出すことや社会的な役割を再び取り戻して自信をつけることにもつながります。

 社会的な活動は活気や気力も湧き、いきいきと生活することで心も体も元になります。

伍:フレイル予防普及啓発冊子より?

≪今回の内容をまとめてみると?≫

 高齢化によって、「老い」による衰弱の状態の悪化、「フレイル」の状態に可能な限りならないためには、私たちが事前に何をするべきか?自己の状態を常にチェックし、早めの対策が重要です。

 住み慣れた地域で可能な限り、残存能力に応じた自立した日常生活を営むことができるように、医療・介護・介護予防住まい及び自立した生活に自助・互助・共助・公助の努力と支援が包括的に確保される必要があります。

※そのことで、健康を維持し、できる限り自立し生活が継続できるよにしたいと思います。

≪フレイルのまとめ資料(出典:厚労省)≫

下記の資料は分かり易いと思います。

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