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うちにオレオレ詐欺電話が来た

うちに、オレオレ詐欺電話がかかってきた。お金を下ろす前に気づいたので事なきを得たが、危うく大金を失うところだった。自分には関係のない世界の話と思っていたが、世の中何があるか分からない。

詐欺と気づいた段階で、警察に連絡した。警察からは、だまされたふりをして協力してほしいと依頼された。その後また詐欺電話がかかってきて、警察からだまされっぷりにお褒めの言葉を頂いたが、結局お金の受取人は現れなかった。

詐欺電話は、まず病院の医師を名乗るものからかかってきて、家族が急病になった、重い病気の可能性がある、とりあえず応急処置したがそのため声がでにくくなっていると言ってきた。

それから家族を名乗るものが電話をかけてきたが、とても聞き取りずらかった。それは、ボイスチェンジャーを使って声を変えているからではと警察は言っていた。それから、警備員だの家族の会社の上司だの入れ替わり立ち替わり次々と電話がかかってきた。

つまり、家族等の病気や事故、盗難などをねたに、不安にさせ心配させ動揺させる。それから次々と電話をして、考える暇を作れせない。そうやって、お金を用意させだまし取る。声については、最初に声がおかしくなっていることを告げておいて疑問に思わせない。

電話の内容は、財布を盗まれてお金が無いのに公衆電話からかけてきたり、普段無口な人なのに良くしゃべったり、落ち着いて考えれば矛盾していたり違和感を感じることが所々あるのだが、動揺させられて焦らされているので気づく暇がない。これが詐欺グループの手口である。

今すぐお金を払わないと取り返しの付かなくなると焦らせるが、本当に取り返しが付かなくなるようなことは、世の中にまずない。その時多少不利益があったとしても、後で何かしらリカバリーする方法がある。

税金だろうが支払いだろうが、取り返しが付かなくなる前に、何回か手を打つ機会は用意されているものだ。もし本当に今すぐ払わないと取り返しが付かないならば、それまでの機会を無視していたからだろう。あとは、身代金を払わないと殺すとかいう、本当にまれなケースだけだろう。


今回、警察の人にオレオレ詐欺に関していろいろ聞いた。

・詐欺グループは、不正に手に入れたリストを元に電話をかけてくる。名前、電話番号、年齢程度の場合もあれば、家族構成まで把握している場合もある。

・詐欺グループは、手間を省きたいので、お金を下ろして確実に手元にあることを確認してから、見張りと受取人を差し向ける。

・本当に手元にお金があることを確認するために、お札に書いてある番号を読ませる場合がある。

・受取人は、電車やタクシー、レンタカーを使って来る。

・受取人が、警察官を装ってくる場合もある。警察手帳は、本物と偽物を並べて見比べれば違いが分かるが、偽物だけを見せられたら偽物とわからない。
そのときは、所属と名前を聞いて最寄りの警察署に問い合わせてほしい。本物なら、どうぞどうぞと確認することを推奨してくれる。偽物ならすぐ逃げ出す。最寄りの警察署が所属でなくても確認してくれる。

・受け取りは家に一人でいるところを狙うので、電話では家族構成を確認し、それぞれいつ帰ってくるか何度も確認してくる(警察がいることを非常に警戒する)。

・最初に電話がかかってきた時に、こちらから誰々かと名前を出して確認しない。とにかく、面倒でも恥ずかしくても誰がかけているのか名前を名乗らせ確認する。

・電話を受けるだけではなく、かけてきた本人にこちらから電話して本当に本人からの電話だったか確認する。

・詐欺グループは、怪しまれる隙が無いように被害者の気を動転させ孤立させる。相談させる間を与えない。

・詐欺に限らず、重要な電話は必ずまたかかってくるので、かかってきても1回くらい電話に出ないで、一度表にでも出て深呼吸し、いったん気持ちを落ち着かせるのがいい。そこで、電話の内容を始めから振り返ってみる(違和感を感じたら、そこが大事)。

・お金が絡む話が出てきたら、すぐ誰かに相談する。一人で判断しない。

オレオレ詐欺なんて、自分とは関係ない世界の話だと思っていたが、実際に巻き込まれた。皆さまも、他人事では決して無いので、どうぞお気を付けください。
 

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