「少女マクベス」を読んで
「少女マクベス」(降田 天)を読んだ。面白かった。演劇を専門に学ぶ学校を舞台とした少女たちの物語で、ミステリーなのだが単に犯人捜しが繰り広げられるのではなく、犯人捜しを縦糸にして若い彼女たちの物語が綴られていく。
実は、マクベスだのシェークスピアだの演劇についてはあまり興味がないので期待しないで読み始めたのだが、すぐ引き込まれた。マクベスや演劇について知ってる方がより深く楽しめるのだろうが、知らなくても何の問題もない。かえって、主題になっているマクベスを読んでみたくなった。