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レコードプレーヤーを買って久々にレコードを聴いた

レコードプレーヤーを買いました。レコードを聴くなんて、何十年振りだろう。CDが世の中に広まりレコードを聴く機会も無くなったけど、持ってたレコードは大事にしまいつつテープやさらにMDに落として聴いていました。

でも、やっぱり音が悪いんですよね。分厚いカーテン一枚隔てて遠くで音が鳴っているのを聴いているようなちょっとぼやけた感じ。いつの日か、またレコードで聴きたいなとずっと思っていました。

で、春の訪れで心が浮き足立っていたのか、ついに勢いでレコードプレーヤーを買ってしまいました。(女房殿には内緒でこっそり注文した。どうせすぐばれるんだけどね。)

久々に聴くレコードは、当時の記憶も呼び起こし懐かしさがこみ上げるものでした。音はテープやMDに落としたものに比べて当然よく、これまであったカーテンが取り払われ目の前にぐっと近づいて音が鳴っている感じ。とてもクリアで音の細やかなところまではっきり聞き取れる。クリアではあるけど、どこかしらくぐもったような丸みのある音が、レコードの音は暖かみがあると感じられるのかな。

でも、レコードはCDに比べて本当に手間がかかる。まず帯電防止スプレーをかけ、専用のクリーナーで丁寧にほこりを拭き取り、プレーヤーに乗せて針をレコードの無音部に慎重に落とす。この時、針がレコードから落っこちないかとどぎまぎしながら目をこらして位置を確認する。ボタン一つで頭出しなんてできないから、レコードの溝を見て何番目か数えて幅の狭い無音部に針の位置を微妙に調整して落とす。老眼の僕には、なかなかに難しい作業だ。

そんな手間暇かけて初めて音楽を聴ける。でもそれが音楽を単なる消耗品ではなく、大事に扱う心を育むんじゃないのかな。CDは便利だからこれからもCDで音楽を聴くけど、ゆっくり過ごしたい時はレコードをかけて優雅なひとときを満喫します。

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