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涼を求めて

夏休みだというのに、この先1週間以上雨続きだと天気予報で言っていたのでがっかりしていたが、結局やっぱりの降る降る詐欺でちっとも雨が降らないので、涼を求めて出かけました。

山形は、落差5m以上の滝が230もある滝王国で、特に鳥海山の周辺は豊富な湧き水によるいろいろな滝を始め見所がたくさんあります。今回は、遊佐町を回りました。

釜磯は、小さな海水浴場ですが、砂浜のあちこちから鳥海山の伏流水が湧いて出ています。湧口は結構深く、大人の太ももくらいまで沈む所もあります。落とし穴状態です。女房殿が、写真を撮ってやろうとしたのに子供にだまされて穴に落とされ、怒り狂っておりました。僕も、お怒りのとばっちりを食らいました。

浅い穴の所でも、足を入れると底なし沼状態で沈み込み、脱出するのに力が要ります。そうやって面白がって遊んでいると、伏流水はさすがに冷たいので冷えてきます。そんな時は暖かい海水で暖まります。日本海の海は、綺麗で穏やかで暖かいです。

伏流水は、綺麗な水の川もたくさん作り出します。その中の一つ、牛渡川では梅花藻(ばいかも)が花を咲かせていました。本当に綺麗な水の所でしか見られない、貴重な植物です。

川の近くには、丸池様と呼ばれる湧き水によってできた池があります。場所によって綺麗な青や緑色を見せ、水が澄んでいるので池底から伏流水が湧いているのが見えます。その神秘的な美しさから、昔から池そのものがご神体とされています。

胴腹滝は杉林の中にある滝で、ゴロゴロと岩が積み重なった山肌から突然2本の滝が湧き出しています。とても不思議な感じがするする滝で、苔むした岩の間を流れていきます。ちょっと、もののけ姫の舞台の森の中にいるような感じがします。2本の滝の水は、両方とも味見することができます。冷たく美味しい水でした。2本を比べてみると、片方は少し甘いような感じがしました。

胴腹滝からもう少し山の奥の方へ登っていくと、一の滝、二の滝、三の滝があります。一の滝は駐車場からすぐの所に有ますが、二の滝はそこから川沿いに30分くらい登ったところにあります。これが結構急な登りで、しかも悪路なので歩きにくい。とても疲れました。

一の滝も二の滝も、思っていたよりは大きい滝でした。二の滝は、滝の下からも上からも見ることができ近くまで寄れたので、汗まみれになった身体を冷やすことができました。三の滝はそこから15分と書いてありましたが、さらに急な道が続くようなので、今回は断念しました。

今回は、ここまで回って時間切れとなったので帰宅の途につきました。鳥海山周辺は、見所がそれこそ山のようにあります。十六羅漢、大物忌神社、玉簾の滝、もちろん、鳥海山そのものも素晴らしいです。いつか海辺のホテルに泊まって、温泉につかりながら日本海に沈む夕日をのんびり眺めていたいです。

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