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自分と向き合う - ToBeをイメージし"働く"を彩る -

先日、職業訓練を受講している女性の方向けの講話の依頼をいただきました。年代は30代が中心ですが、20代から60代まで幅広い年代を含む6名。子育てをされている方も多く、訓練後は事務職を目指す方がほとんど。

私自身はIT業界で13年間働いていますが、事務職の経験はありません。そんな私が、皆さんにどういった話をさせてもらうとよいのだろうか。当初は正直少し戸惑いました。それでも、私の経験をわかっている人からの依頼だし期待に答えたい。自分の経験としてもチャレンジしてみたい。当然やるからには、参加いただく皆さんにひとつでも気づきをもって帰ってもらいたい。そして、何よりその場が有意義だったと感じてもらいたい。

このようなところから、どうやって内容を決定し、実際に講話に臨んだのかを今回は書いてみたいと思います。

自分と向き合う 講話プレゼンスライド
https://app.ludus.one/0d5d7946-4ce5-45bc-acce-b56a2fd73ae5

参加者事前アンケート

自分の経験をそのまま、これまでどおりに話してもおそらく響かない。
まず、最初にそう思いました。私はどちらかというと"働く"ことも"プライベート"も合わせて楽しみたい派。自分で言うのも変ですが、比較的上昇思考が強く、すぐに行動に起こしていろいろやってしまうタイプ。しかも、性別も男ということもあり、今回参加予定の女性の皆さんと、これまでの経験の種類も大きく異なっている。

と、いろいろ考えてしまいましたが...想像であれこれ考えても仕方がない。
そうだ、実際に聞いてみよう。

そう思い、早速依頼をいただいた担当者の方に相談してみました。
幸いにも事前アンケートにご協力いただけるということで、次の質問をしてみることにしました。

Q1. 仕事において一番重要視するのは...条件?自己成長?人間関係?
Q2. 仕事とプライベート...まとめて楽しむ?別々?
Q3. 落ち込んだ時に自分を回復する術を...持っている?持っていない?
Q4. 自分のことを...分かっている?分かっていない?
Q5. 失敗は...避けて通りたい?チャンス?
Q6. できることなら...明確な指示がほしい?自分で考えたい?
Q7. 今やっていることは?
Q8. 時間を忘れてできることは?
Q9. 好きな言葉は?
Q10. やりたくないことは?
Q11. 将来やりたいことは?
Q12. 当日聞きたいことがあれば

"働く"ことに関して、今のスタンスや大事にしている考え方を知って、その上でどういったアプローチができるか考えようという狙いです。

参加者に属性が近い妻に協力を仰ぐ

アンケートが出揃い、結果をひととおり見て、これは私の感覚よりも妻の感覚に近いなと感じました。同じ女性であり年代も近い。ベースの条件が近いからだと思います。ということで、早速妻に協力を仰ぐことにしました。

主に協力してもらったのは次の2点。
・一旦作った内容/スライドのレビュー
 →参加者が違う世界の話みたいに感じてしまわないか
・講話リハーサルのレビュー
 →感想に加えて、私ならこう話すと逆講話までしてくれました

私が作った資料で妻が話してくれた逆講話。実は結構参考になりました。
自己紹介で何をどこまで話すのか、参加者に自分と重なる点をみつけてもらい、自分毎としてその先の話を聞いてもらえるか。
これまでは、テーマに惹かれて参加してくれた人向けに話すことが多かったので、できるだけ自己紹介等はサクッと終わらせて本題に入っていました。ただし、今回はそうではない。下手したら最初の段階で、参加者を置いてきぼりにしてしまう可能性もある。
そこに事前に気づけたのは大きかったと思います。

スライドで使う写真も女性向けを意識

スライドに使う写真も女性を意識したものを選びました。よく使わせてもらっているのが Unsplash というサイトで、フリーで商用利用可となっているとてもきれいな写真が多くあります。

■Unsplash
https://unsplash.com/

どれだけ内容が優れていて有意義なものであっても、何かしらの要素が原因で参加者の注意が向かなくなってしまうと、内容が頭に入ってこなくなるというのはよくあることかと思います。しかも、今回自ら希望して参加しているわけではないので、このあたりの違いが顕著にでてきそうな気がします。

講話前日

ひとりで通しで改めて話してみたら、何か全体としてのまとめに統一感がないなと感じ始めた22時。
何人かに協力してもらいここまでまとめてきたので、最後で妥協したくない。その結果、この時間からスライドを5枚追加。そして、家族が寝静まったリビングで、ぶつぶつ独り言のようにつぶやきながら、改めて通しで話してみる。よし、明日はこれで臨もう!というところまでいけたのは、午前3時をまわったところでした。

講話当日

午後からだったので、少し余裕を持って会場入り。
講話の前半は、参加者の皆さんができるだけ参加している感を感じてもらうために挙手を求める質問を交えながら進めました。しかし、なかなか手も挙げてくれない。それでも、頷いてくれたり、時には笑ってくれたりしてはいたので、恥ずかしがり屋さんが多いのねと思いつつ、少しずつ空気を温めていこうと思いながら話を進めていきました。

講話の中身は、下記の通り。

自分と向き合い自分を知る

ToBeを考えられるようになる

ToBeへの道筋の近くに"働く"を配置できれば人生がより豊かになる
自分だけで知れる自分の範囲は狭い
 →人間は潜在意識(無意識)の中で動いている割合は約95%
  →自分だけでは知れる自分はせいぜい5%程
   無意識を自分だけで開拓するのは難しい
   →仲間と共に自分を知ろう
近年企業が求めている人材
 →ToDoはできて当たり前
 →個人のToBeと企業のToBeに接点があると良い
将来を考えるこどもたちに、どうアドバイスしますか?
 →ToBeに繋がる"働く"は、こどもたちに胸を張って説明できる

自分と向き合うメソッドとして下記を紹介。
・原体験ジャーニー
・自分を表す3つのキーワード
・ストレングス・ファインダー2.0

自分を表す3つのキーワード は比較的手軽にはじめられるところから、

どんなに小さなことでも
今日の気付きをぜひ明日の行動に

講話の結果は...

今回の講話はいかがでしたか? 大変良かった...75%、良かった...15%
今回の講話を通じて何か気付きはありましたか? 気付きがあった...100%

ひとまず成功だったといってよいのではないでしょうか。
手を挙げるのも恥ずかしがっていた皆さんでしたが、最後に一言ずつ感想を求めたら全員が自分の言葉で答えてくれました。しかも、しっかりした内容だったのが嬉しかった。

講話後、一緒にみんなで写真をとってもらえますか?と提案したら、ほとんどの方が一緒に写ってくれて、2時間という時間でぐっと距離が近づいたようで、こちらも嬉しかったです。

これが良いご縁となり、皆さんの人生が少しでもより充実したものになれば最高だなと思います。

第一歩目を踏み出すかどうか、それはあなた次第です。
ご縁の繋がった皆さんの歩み始めた背中を全力で後押しする準備はできています。

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