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BOOK REVIEW vol.011 自分に語りかける時も敬語で-機嫌よく日々を送るための哲学-

今回のブックレビューは、秋田道夫さんの『自分に語りかける時も敬語で-機嫌よく日々を送るための哲学-』です!今回も星読み係 yujiさんの“ライブ選書”の中から選ばせていただきました^^

今年1月、yujiさんのスタエフで紹介された時からずっと耳に残っていたタイトル。『自分に語りかける時も敬語で』という素敵な言葉を心の中で何度も反芻するうちに、「本当にそうだなぁ」という共感と、心のすみっこが少し波立つような、そんな感覚が入り混じっていることに気が付きました。

自分に語りかける時も敬語で・・・私はできているのかな?そう心に問うてみた時、残念ながら私の答えはNoでした。私が自分に語りかけている時の言葉は、敬語はおろか、もしかすると少しビックリされるくらい厳しい口調かもしれません。心が波立つように感じたのは、自分に投げかけている言葉のキツさに、実はずっと罪悪感を感じていたから。

本の中に収められている秋田さんの言葉は、哲学的だけれど難しい表現はなく、とても読みやすいです。必要以上の装飾や語句もなく言葉自体がとてもシンプル。端的な言葉から伝わるあたたかさや優しさは、きっと秋田さんのお人柄なのだろうなと想像します。

以前、秋田さんのインタビュー記事で『「よかったらどうぞ」という意識で言葉を届けている』というお話を読んだことがあるのですが、秋田さんの言葉たちは、まさにそんな佇まいで本の中に並んでいました。「よかったらどうぞ」と静かに置かれた言葉たち。とてもフラットな印象です。

そして『機嫌よく日々を送るための哲学』とサブタイトルにもありますが、秋田さんの言葉はそっと心を解してくれるものが多いです。

わたしは自分に優しくて
その余った部分で人に優しいかなと思っています。

『自分に語りかける時も敬語で』本文(P119)より引用

つい後回しにしがちだけれど、まずは自分に優しく、私がご機嫌でいることが生活を送る上で大切なこと。自分が心地よくいたいと思った時、改めてこの本のタイトルが浮かんできます。私ももう自分に厳しい言葉を投げかけるのは終わりにしよう。“自分に語りかける時も敬語で”・・・この言葉は私にとって心のお守りのような存在になりそうです。

最後に、yujiさんもスタエフ内でお話しされていましたが、グレー×イエローでまとめられた装丁がとても素敵です。そして表紙の手触り(マットで絶妙なツルツル感)もとても良いので、ぜひ実際に手に取って読んでいただきたいです^^

yujiさんのスタエフと選書のアーカイブはこちら

最後になりましたが、yujiさんがご紹介されていたスタエフはこちら♪(ライブ選書のコーナーは11:55〜から)

ライブ選書のアーカイブ(一覧)はこちら♪
面白そうな本がたくさん紹介されているので、ぜひご覧になってください〜!

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