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自分が本当に好きなこと

人と話すと自分がわかる

ぼくはここ数年間カウンセリングを受けている。
2014年からだからもう6年も経つんだな。

実はこの3月で6年間一緒にいろいろと考えてきてくれたカウンセラーの方が交代になってしまって、新しいカウンセラーの方になった。

前のカウンセラーの方はぼくよりも年上で、いろいろと人生相談みたいな話もよくしたんだけど、今回のカウンセラーの方はぼくよりも年下。たぶん妹くらいの年齢か、もうちょっと若いかも。

これまでと違ってなんか変な感じだけど、そのうち慣れるだろう。

とにかく新しいカウンセラーさんなので、ぼくのことをもう一度しっかりと自己紹介していかないといけないんだ。

カウンセラーさんはぼくの生い立ちや家族構成、今の生活などについて結構詳しく聞いてくる。かなりプライベートなこともだ。

もちろん、こういう情報はカウンセリングには必要なんだろう。

ぼくは自分のことを話した。いっぱい話した。

今までの人生で一番輝いていた小学生から中学生の時代。
そしてその後に続く悪夢のような高校生時代のことも。

ぼくは小学生の頃から内気な少年だった。友だちもあんまりいないし、家に引きこもってることが多かった。

何をしていたかというと、科学に夢中になっていたんだ。

最初に夢中になったのはリトマス試験紙だったな。酸性だと青い紙が赤に変わる。雨水につけて「酸性雨だ!」ってひとりで大はしゃぎしていた。

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電気分解も大好きで、毎日何時間も自作の電気分解装置でいろんなものを電気分解しまくったのを覚えている。

いろんな薬品に興味があって、図書館に通っては百科事典をひたすらノートに書き写したりもした。

宇宙も大好きだった。親戚からもらった望遠鏡で月のクレーターを観た時の感動は今でも覚えている。真冬なのに徹夜して夜空の星をずっと眺めていた。

植物も好きだった。その辺に生えている雑草の名前をひたすら事典で調べまくった。雑草を食べたこともある。

今思えば、あの頃がぼくの人生で一番輝いていたんだ。

カウンセラーさんにゆっくりと話しているうちに、どこか自分の奥深くにしまいこんだ本当の自分を見つけたような気がした。

人と話すことで自分を見つけたのだ。

もういちど夢中になれるかな?

ぼくが少年の頃に夢中になっていたコト。

・宇宙
・化学
・植物
・熱帯魚

どれも時間を忘れてキチガイのように没頭していた。

今は?

ぼくはあの頃の熱狂的な気持ちを忘れてしまったのかも知れない。
何をしても義務感を背後に感じるのだ。

ただ無条件に没頭できない。その苦しさを感じる。

ぼくが望むのは無条件の快楽。ただ好奇心だけでのめり込みたい。

この心にひっかかる足枷、手枷から解放されてキチガイになりたいのだ。

その方法はまだわからない。
でも、こうでありたい自分が何かは思い出せた。

第一歩は踏み出せた気がする。

そしてもう一歩、歩みを進める。

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