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【投資】コロナ感染拡大はすでに終わったのか?先進国の安心感とは大きく異る新興国の不安

みなさんこんにちは。
テクニカルアナリストの森口です。

今日は、昨日の記事で過去のショックから考えると、
まだ期間も短く、下落率も低いため要警戒であることをお伝えしていましたが、そのリスクの大きなポイントになり得るのが、新興国です。

実は、いまだ感染拡大が継続していて、規模も大きい、いまだロックダウンが解けていない国もあります。

そうなると、世界経済の混乱の発端となり得ますので、
どんなリスクがあり得るのか、今日もファンダメンタルズ中心にはなってしまいますが、まとめておきたいと思います。

※参考記事:日経ヴェリタス(2020/05/23発売)
※参考データ:日経コロナマップ
         リアルタイムチャート

◇今日のYou Tube&Podcast

今日の記事を動画と音声で解説しております。お好みのプラットフォームをご選択ください。


◇1、感染者数の多い国データ


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◇2、見えてくるリスクはなにか?

・感染拡大が収まっていないことによる経済活動の停滞

各国の感染拡大が収まらない以上、レベルは違えど経済活動は停滞します。その期間が長引けば長引くほど、世界経済へも悪影響が大きくなります。

・資源価格の下落や利下げをした結果、通貨安へ

経済活動が停滞すると、中央銀行が景気刺激策として「利下げ」を行っているケースが良く見られますが、経済活動が停滞している中での利下げは、経済効果効果が限定的です。また、国によっては資源依存度が高く、資源価格の下落が直接経済に打撃を与えていて、多くの国が対ドルで通貨安に苦しんでいます。

・通貨安によって、輸入物価の上昇やドル建て債務の負担増

通貨が安くなると、まずは海外からものを仕入れるときにかかるお金が上がり、国民の生活費が上がります。そうすると年金や公務員の給料などにも影響し、ボイコットや公共サービスの低下により、治安の悪化などが懸念されます。

さらに、通貨が安くなることによって、ドル建て債務に対する利払いの負担が増していくため、財政の支出がさらに増えていきます。

・通貨安を防ぐために、中央銀行が為替介入し、外貨準備率が下がる

自国通貨を買いドルを売ることで、自国通貨の価値を安定させることを為替介入と言いますが、急激な通貨安による経済悪化を防ぐために、ブラジルやトルコは、大規模なドル売りの介入を継続的に行っています。

そのために外貨準備高が急激に下がります。外貨準備高とは、外国とのやり取りを自国通貨ではなかなかできないので、米ドルを準備しておくことを指します。介入の際にこのドルを売っているわけですが、そうなるとドル建ての債務を払えなくなる懸念が増してしまいます。

・デフォルトの懸念

そして、国がドル建て債務の利払いを払えなくなると、デフォルト(債務不履行)ということになります。デフォルトになると、国は債務を支払うために、国債を持っている人に延期を交渉したり、財政緊縮によってお金を用意しなければなりません。

新たに債券を発行しても支出は増える一方ですし、税収を増やせば国民の負担はさらに増えます。そしてむやみに通貨を発行すればハイパーインフレへと繋がる可能性も考えられます。

ここまで来ると、国民生活は混乱し、暴動などが多発する懸念も出てきます。
もしも、そういった暴動がさらにコロナウイルスの感染を拡大させてしまったとすると・・・

・最悪の場合は、先進国への第二波へつながる

このように新興国は、コロナウイルス感染拡大→経済の悪化→治安の悪化→コロナウイルスのさらなる感染拡大→先進国への第二波への波及、とつながる可能性もあるのではないでしょうか?

今回の例で怖いのは、多くの国で同時にこのようなことが起こっていることから世界中で一気にデフォルトのようなことが連鎖的に起こると、IMFなどの期間も支援しきれず、世界経済が大混乱する可能性があるということです。

◇まとめ

今日紹介したのは、ほんの一部で世界には感染拡大が続いている国や地域はたくさんあります。そして、経済が止まっている国もたくさんあります。

先進国との違いは、医療の脆弱性により、感染拡大による医療崩壊が起こりやすいことも大きなリスクとなるでしょう。

やはり楽観視はできないということを今回改めて感じました。
今日のまとめとしては、

・新興国では、感染が収まっていない国が多い
・経済の悪化から、デフォルトやハイパーインフレの可能性もあり
・暴動などの治安の悪化が起これば、さらなる感染拡大の可能性も

こういったリスクは可能性としては、
十分に考えられるのではないでしょうか?

新型コロナウイルス感染拡大は、世界同時に起こっています。
先進国経済や自国経済だけでなく、新興国にも目を向けていく必要だありそうですね。

難しい話が続いてしまいましたが、
明日以降またテクニカル分析に戻って、チャート分析を行っていきたいと思います。

明日もよろしくお願い致します。

◇最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!
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