【投資】5月15日(金)好決算発表後の銘柄をチャート分析をしてみた。ノーリツ鋼機、ジーエヌアイ、オープンハウス、ベガコーポ、DIT、マイネット、ビーグリー
みなさんこんにちは。
テクニカルアナリストの森口です。
さぁ今日も、決算後の動きも踏まえたテクニカル分析をやっていきましょう!
今日は、まさに決算ピークの中の5月15日(金)です。
ちなみに、昨日の主要指数は以下の通り
日経平均株価 20,133円(+96.26円)
TOPIX 1,459円(+5.52円)
JASDAQ 3,241円(+10.43円)
マザーズ 872円(+33.03円)
一時軟調な動きが懸念されましたが、堅調な株価推移となりました。特にマザーズは、3.93%増と強い動きとなりました。
そんな中で決算銘柄はどうだったのでしょうか?
今日の記事はこちら。
今日のYou Tube&Podcast
●イチオシ決算【ノーリツ鋼機 <7744> 】 ★今期営業は2倍増益へ
◆20年3月期の連結営業利益は前の期比37.5%減の37.8億円に落ち込んだものの、続く21年3月期は前期比2.0倍の77億円に急拡大する見通しとなった。今期は4月にパイオニアから買収したDJ機器メーカーのアルファシータの業績上積みなどで、33.6%の大幅増収を見込む。
・基本データ
株価 1,391円 +102 +7.91%
1株益 未定だが来期の営業利益予想が+103%
PER 未定のため不明だが100円程度と予想すると、13.9倍
・チャート
下の週足から見ていただきたいんですが、最高値から引いているトレンドラインがレジスタンスとして機能した感覚を持ちました。直近の下降トレンドラインはうわ抜けていますが、必ずテクニカル分析は長期のチャートのほうが効きやすいという特徴があります。これを超えられるかとても大切なポイントです。加えてコチラをご覧ください。
↑会社四季報オンラインより
上側の数字はもともと3月から四季報で表示されていた数字で、下の赤の枠は、今回の決算の数字を織り込んだものです。数字にはサプライズがあるように見えますが、ほとんど3月の時点で予想されていたものであることが言えます。加えて、この四季報が発売された3月からすでに株価は2倍程度の水準になってきています。ですが、この環境下においてほとんど同水準の予想を出せること自体がすごいことなので、トレンドラインを超えてくる可能性もあるし、超えてくればチャンスもあると感じました。
ジーエヌアイ <2160> [東証M] ★1-3月期(1Q)税引き前は47%増益で着地
◆20年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比46.6%増の3.9億円に拡大して着地。中国で主力の特発性肺線維症治療薬「アイスーリュイ」が引き続き増勢だったことが寄与。ヘルスケア事業ではマスクなどの販売が大幅に増加したほか、米国医療機器事業も収益を確保した。
・基本データ
株価 1,763円 +300 +20.50%
1株益 12.62円(コロナの影響を織り込まず)
PER 139.69倍
↑同社IRより
・チャート
発表を受けて株価はストップ高。全ての移動平均線を超えています。こういったヘルスケア系が今回の決算では、特に材料視されていますね。コロナウイルスの影響を織り込まない業績に対してのPER水準を考えるとなかなか買いづらいですが、出来高を伴って上昇を加速させたため数日は上昇の勢いが続くのではないかと予想はされます。節目としては、2,000円の価格帯別出来高と、前回高値の2,730円が節目としては意識されます。
オープンハウス <3288> ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆20年9月期の連結経常利益を従来予想の630億円→770億円に22.2%上方修正。増益率が14.7%増→40.2%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルスの影響などで売上高は計画未達となるものの、プレサンスコーポレーション <3254> の株式取得に伴う持分法投資損益と負ののれんを計上することが利益を押し上げる。
・基本データ
株価 2,613円 +224 +9.37%
1株益 533.59円
PER 4.89倍
・チャート
発表を受けて、9.57%上昇。売上や営業利益が減少したのに上昇するのには少し違和感を感じました。上方修正についてはあくまでも同社の影響ではなく、プレサンスコーポレーションの持分法投資損益(営業利益から差し引き)と負ののれんがあっての利益であれば一時的であると言えます。加えて不動産業界についてはかなりの影響を受けている業界ではありますので、注意して見ていきたいと考えています。テクニカル面では、移動平均線がすぐ上にあり、一旦は抵抗を受けそうです。
ベガコーポ <3542> [東証M] ★今期経常は3.4倍増益へ
◆20年3月期の経常損益(非連結)は1.4億円の黒字(前の期は2.5億円の赤字)に浮上して着地。続く21年3月期の同利益は前期比3.4倍の5億円に急拡大する見通しとなった。今期もネット専売の家具「LOWYA」で自社サイトの販売強化とブランド認知拡大に注力し、2ケタ増収を見込む。利益面では商品構成の見直しや高利益率商品の開発、物流コストの抑制を図る。
・基本データ
株価 1,335円 +300 +28.98%
1株益 29.13円
PER 45.82倍
↑同社IRより
発表を受けて株価はストップ高。拡大していただくとわかるのですが非常に長い下ヒゲをつけたローソク足です。寄り付きがストップ高から一旦下落して最終的には再度ストップ高になるという珍しい形です。その結果このローソク足は、「トンボ」という形になり、高値圏で出ると天井形成を暗示させるローソク足です。PER水準からも一旦は要警戒であると言えます。ですが、株価が全ての移動平均線を上回っており明確な押し目については狙っていきたいと考えます。
DIT <3916> ★7-3月期(3Q累計)経常は24%増益・通期計画を超過
◆20年6月期第3四半期累計(19年7月-20年3月)の連結経常利益は前年同期比23.7%増の11.8億円に伸びて着地。公共系や製造業向けシステム開発を中心に好採算案件へのシフトが進み、運用サポートも伸びた。車載機器向け組み込みシステム案件の受注好調に加え、システム販売事業の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。
通期計画の11.7億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
・基本データ
株価 1,518円 +122 +8.73%
1株益 51.81円
PER 29.2倍
↑同社IRより
今回の発表を受け、8.74%の上昇。コロナショック前の水準に近づいてきていて、ここを突破できるか、週足の移動平均線がすべて下向きであり、大きな節目に差し掛かっていると言えるでしょう。また通期の修正は行わなかったものの、すでに利益が通期予想を超えていることから、上昇の後押しとなりそうです。
マイネット <3928> ★1-3月期(1Q)経常は黒字浮上で着地
◆20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は2.5億円の黒字(前年同期は1.8億円の赤字)に浮上して着地。ネクソン <3659> から買収したgloopsブラウザゲーム事業や不採算タイトルのサービス終了が寄与した。既存タイトルの収益向上に加え、構造改革で人件費や販管費の大幅削減を実行したことも黒字浮上につながった。
通期計画の7億円に対する進捗率は36.0%となった。
・基本データ
株価 1,070円 +150 +16.30%
1株益 記載ないが55円程度と予想
PER 19.4倍
↑同社IRより
同社はすでにコロナショック前の水準を大きく超えており、今回の発表を受け更にその株価水準を切り上げています。もともと赤字企業からの黒字転換、さらなる業績の拡大による株価上昇は非常に大きいですね。短期的には2倍を超えてきたことから一旦の調整は致し方ないところかと思いますが、押し目は積極的に拾っていきたい銘柄の1つです。
ビーグリー <3981> ★1-3月期(1Q)経常は2.5倍増益・上期計画を超過
◆20年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.5倍の4億円に急拡大して着地。コミック配信サービス「まんが王国」で自社企画コンテンツの創出や独占先行配信などが奏功し、課金収入が伸びたことが寄与。
上期計画の3.7億円をすでに8.1%上回っており、業績上振れが期待される。
・基本データ
株価 1,421円 -106 -6.95%
1株益 99.67円
PER 14.25倍
↑同社IRより
発表を受けて株価は6.94%の下落。今回見てきた銘柄で始めて下落しています。ただし、上昇トレンドは崩れておらずPER水準についてもまだ割高とは言えない水準のため、上昇自体は期待できると言えると思うのですが、昨日の出来高を伴った下げが不気味さを感じさせます。従来であれば移動平均線の節目での買いを検討したいところではありますが、慎重に買いを検討したほうが良いかと感じました。おそらくは短期的に2倍程度までの上昇による材料出尽くし感によるものかと思いました。
◇まとめ
今回は7銘柄を分析していきました。
好決算銘柄の株価上昇が目立ちますので、今後もチャンスが続きますね。
引き続きしっかりと確認していきましょう。
昨日のNYダウ終値が+922ドル高で戻ってきており、堅調な相場展開が予想されます。ですが、引き続き短期の株価上昇による警戒感がないわけではなく、かつコロナウイルスの根本的な解決には至っていないため、リスク管理だけは徹底した上での取引を心がけましょう。
今週までは、決算レポート多めでいこうと思います。
次回もお楽しみに!
◇最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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