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【投資】グランビルの法則で見ると、まだまだ上がる余地あるようにも見えるが・・・

今日は2020/05/05の記事の継続記事です。

昨日は、グランビルの法則の開発者、JEグランビルが考える

99%の人が陥りやすい最も共通的な10個の落とし穴

という記事を書きました。

よかったらまだ見ていない方は、コチラを見終わったあとに御覧くださいね。

そして、今日は具体的に、グランビルの法則を使って、日経平均株価について見ていきたいと思います。

いろいろな見方ができるのですが、グランビルの法則の最もベーシックな見方で見ると、次は売りの②ないしは③が該当しそうです。

その法則についてぜひおさえてみてください。

◇今日のPodcast&Youtuebe

今日の記事を音声でも配信しています。

◇1、そもそもグランビルの法則ってどんなもの?

グランビルの法則は、アメリカの金融作家、JEグランビルが開発した投資法則です。

簡単に言ってしまうと、移動平均線と株価の動きの関係性には、買いと売りでそれぞれ4つの法則に当てはまる、というシンプルな法則です。

主要な移動平均線、どれでもその法則を見ることはできるのですが、その中で今日は、グランビルの法則の基本設定である200日移動平均線を使用して見ていきたいと思います。

◇2、グランビルの法則の買いの4法則とは?

グランビルの法則によると、200日移動平均線と株価の関係性には、このような4つの買いの法則があります。

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買い①については、下落トレンドが終わり、上昇トレンドの初動に現れる動きです。ここが最も重要な買いポイントであると言えます。

買い②と買い③については、一般的には
「上昇トレンドの押し目」と呼ばれる動きです。

ただし、②では少し移動平均線を割り込み、③では割り込まないという違いがあります。単純に押し目といえども、移動平均線ピッタリで価格が反転するわけではないことを頭に入れて置かなければなりません。

そして、最後の買い④だけは少し特殊です。

これは、単純に下がりすぎて移動平均線から離れすぎたため、一旦株価が戻る動きを指しています。

買いの法則はこの4つに集約されています。

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日経平均株価日足10年チャートです。移動平均線は200日移動平均線のみを表示して、トレンドラインについても記入しました。

そしてグランビルの法則については、私で売り買いそれぞれに記入しています。

まずは、買いに注目してみてください。

まず、買い①は2箇所しかありません。
2012年のアベノミクスのスタートのタイミングと、
前回の米大統領選挙2016年のタイミングです。

いずれも絶好の買いタイミングであったことがわかるかと思います。

続いて、買い②と買い③に注目してみてください。

買い③と買い②がどちらも混ざっているのですが、トレンドの初動が起きた後は、③、その後②になっている場面が見受けられます。

トレンドが買い①によってスタートしたらまずは上昇のエネルギーが強いので移動平均線を割り込まずに上がる③が出て、その後時間が経ってからは移動平均線を割り込んでも、上昇が続いていくケースが見られます。

移動平均線を割り込んでも、まだトレンドが継続するケースがあることを必ず覚えておいてください。

最後に買い④については、

大きく分けて3箇所、

1つ目は、2015年のチャイナ・ショック後の株価下落、
2つ目は、2018年年末ごろのVIXショック、
そして3つ目は今回のコロナショック後の株価下落、

いすれも、その後大きく株価を戻していることがわかると思います。ですが、買い④については大底で株価を捉えるのはとても難しく、他のテクニカル指標と合わせたり、損切りは徹底するなどの、リスク管理が必須になります。

◇3、売りの4法則とは?

グランビルの法則によると、200日移動平均線と株価の関係性には、このような4つの売りの法則があります。

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買いの4法則をすべて逆にしていることがわかるかと思います。なので買いの4法則を理解できれば、売りはその逆とおぼえてください。

売り①については、上昇が終わりに近づき、株価が上から下に移動平均線を割り込むことを指しています。下落の初動と言われ、私達が所有している株がこのサインが見られたら、これが確認できたら早い段階で売却を検討せねばなりません。

また空売りをするのであれば絶好チャンスとも置き換えられます。

続いて、売り②と売り③については、
「下落トレンドの中の戻りの目安」ということになります。

戻りについても、売り②では一旦移動平均線を超えてから下落、売り③については移動平均線を超えずに下落と、2つのパターンがあるわけですので、なかなか厄介です。一度移動平均線を超えたとしても、線が下向きである限り、トレンド転換したわけではないことを必ず頭に入れておきましょう。

最後に売り④については、株価が勢いよく上昇しすぎた反動による下落のことを指しています。

売りについては、この4法則に集約されています。

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再び、日経平均株価日足10年チャートです。移動平均線は200日移動平均線のみを表示して、トレンドラインについても記入しています。

今度は、売りに注目してみてください。

まず売り①です、売り①についても3箇所。

2015年のチャイナ・ショック後の2回目暴落のタイミング、
2018年のVIXショックの初動のタイミングと、
今回のコロナショックの初動のタイミングです。

このサインが出たあと大きく株価が下落しており、ここを売り①と早めに認識することがいかに大切であったかがわかりますね。

続いて、売り②と売り③にご注目ください。

チャイナ・ショック後の売り①の後に売り③が一回、
VIXショック後に売り②が2回見られます。

こちらも200日移動平均線を超えたとしてもトレンド転換ではない、ということを頭に入れて対応していきましょう。

最後に売り④です。

これは4箇所つけています。

1つ目は、2013年のバーナンキショック前のアベノミクスによる株価上昇
2つ目〜4つ目については、日経平均株価が24,000円をトライしているタイミングです。

行き過ぎると株価が下がることもよくわかります。

◇4、今後の日経平均株価は、どの法則が来るの?

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では、現在の日経平均株価における、

200日移動平均線と株価の関係性から、次にどの法則が当てはまる可能性が高いのかを確認しておきましょう。

まず、200日移動平均線については下を向いています。
そして、株価はまた200日移動平均線の下にいます。

つまり、次に最も該当する可能性の高い法則は、
売り②、もしくは売り③の可能性が高いということがわかるかと思います。

売り②の場合には移動平均を超える可能性もあるので、現在の200日移動平均線の価格を知っておきましょう。

2020/05/06現在の日経平均株価の200日移動平均線の値は、21,740円です。

今よりもかなり高い価格までは上る可能性があることも頭に入れつつ、毎日移動平均線の価格は変わるのでしっかりと確認していきましょう!

◇まとめ

今日は、グランビルの法則を使って、
日経平均株価について考えてきました。

次にどういうものが来そうかの予測に使えますし、200日移動平均を使うことでダマシが少なく、かつゆったりとしたスパンで予測が立てられるので、ぜひ定期的にこのグランビルの法則をつかって相場を見てみてください。

では、今日のまとめです。

・グランビルの法則は買い、売りともに4法則ずつ
・現在の日経平均株価は売り①を通過したあと、
・この後来る可能性が高いのは、売り②or売り③

となります。

次回は、違う指数にこのグランビルの法則を重ねていきたいと思います。
明日もお楽しみに!

◇最後に

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