【株式投資】テクニカル分析の3つの意義

テクニカル分析は投資関連で使う分析方法の1つで、おもにチャートと呼ばれるグラフの分析を使って、価格であったり出来高(売買の役定した数)の傾向を掴み、タイミングやトレンドを分析することを、テクニカル分析と呼んでいます。

私自身が、このテクニカル分析があまりにも大好きで、日本テクニカルアナリスト協会認定、テクニカルアナリストという資格を2015年に取得しました。

ですので、このnoteの中でテクニカル分析をテーマにした記事を配信していきたいと考えています。

今日のテーマは、「テクニカル分析の3つの意義」です。

テクニカル分析は、ファンダメンタルズ分析と対比されることが多いですが、どちらも最終的には投資のパフォーマンスの向上を目的に行う分析方法です。

景気や経済指標、個別銘柄の業績などを分析するファンダメンタルズ分析が将来の株価がいくらになるのかを予想するのに対し、テクニカル分析は投資タイミングを計る目的で分析し、上がるのか、下がるのかの判断に使用していきます。

なぜテクニカル分析分析を使うのか?

様々な意見がある中で、日本テクニカルアナリスト協会では以下の3つを意義としています。

①タイミング判断のツール
②マネジメントツール(リスク管理)として現実的なオーダーストップの決定
③ファンダメンタルズ分析にかかる時間の短縮

この意義について、1つずつ見ていきたいと思います。

①タイミング判断のツール

売買をする上で、今から上がる、今から下がる、といったタイミングの判断をするにはテクニカル分析がとても有効です。

株価は、上がる場合にも一直線に上がるわけではなく、上下を繰り返しながら上昇していくので、株を購入するタイミングを誤ってしまうと、株式を購入後にすぐに損が出てしまうことも。

なので、売買をするタイミングがとても重要であり、過去の値動きや経験則から編み出され、何年も検証が続けられて有効であると今でも使われ続けているテクニカル分析を駆使することで、より確率の高い売買のタイミングを計ることが可能です。

テクニカル分析では、主にローソク足や移動平均線といったテクニカル指標を活用して様々な転換のサインや上昇のサインがあります。

つまり、多くのテクニカル分析を知り、身につけるということは、
多くの投資タイミングを見つけられるということ
を意味します。

そのように考えると、テクニカル分析を学ぶメリットを感じることが出来るのではないでしょうか?

②マネジメントツール(リスク管理)として現実的なオーダーストップの決定

タイミング判断を正確に行ったとしても、上がる下がるを100%当てることは不可能です。ときに上がりやすいタイミングで購入できたとしても、需給状況の変化が起きたり、予想しきれなかった要因から株価が下落してしまう可能性も考えられます。

では、どうするのか?というと、
取ったポジションが意図しない方向へと動いてしまったときに、オーダーストップ、つまり損切りをすることで、大きな損失を回避することが重要になります。

そのオーダーストップを決めるための方法としてテクニカル分析を使うことで、必要以上に大きな損失を出さずに、損失の金額をコントロールすることが可能です。

オーダーストップをテクニカル分析を決めていく上でとても重要な視点は、
「節目(ふしめ)」を見極めることです。

その節目を割り込んでしまえば、株価の下落が加速するポイントというのをテクニカル分析を行うことで見つけることが可能です。

その価格を割り込んだら自分の感情を挟まずに機械的に売却をして損失を確定させるための根拠として、テクニカル分析を活用するのです。

継続して成功できる投資家の共通点は、
「損切りが出来る」ことです。

リスク管理の観点からもテクニカル分析をしっかりと学ぶことが有効であるということになります。

③ファンダメンタルズ分析にかかる時間の短縮

株価の形成は、多くの景気や経済指標、業績動向などのファンダメンタルズ要因による需給の変化によって決定されますが、その要因はあまりにも多く、一つ一つを確実に分析をしてから投資判断を行うのでは、いくら時間あっても売買までたどりつくことはできないでしょう。

なので、需給関係を通じて変動する価格や出来高を分析したり、転換のサインを見極めるテクニカル分析を行うことによって、ファンダメンタルズ分析にかかる時間を短縮することが可能になります。

つまり、テクニカル分析だけで取引を行うのではなく、ファンダメンタルズ分析と併用をすることによって、分析に先行性を加え、投資機会を逃さず、より上昇する確率の高い投資判断の数を増やすことへと繋がりやすくなります。

このテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を併用しながら行う分析のことをテクノファンダメンタルズ分析といい、個人投資家として行う分析としては、無理のない範囲で続けられて確率の高い分析方法であると、個人的には感じています。

以上、3つの意義からこのテクニカル分析を活用していくということがとても有効であるということを、今後の続きの記事で解説していきたいと思います。

◇まとめ

改めて今日のまとめです。

テクニカル分析を使う3つの意義として

①タイミング判断のツール
②マネジメントツール(リスク管理)として現実的なオーダーストップの決定
③ファンダメンタルズ分析にかかる時間の短縮

となります。

次回は、「テクノファンダメンタルズ分析」についてのまとめていきたいと思います。

次回もよろしくお願いします!

◇参考文献

・日本テクニカル分析大全

・日本テクニカルアナリスト第1次試験用テキスト

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