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その38〜働く子育て世代へ。「育児をするとキャリアが途絶える」のイメージをぶっ壊そう〜

※忙しい人向け、この記事の要約です。

この記事では、女性が職場で「母親の壁」に直面し、母親になる「可能性」だけで差別される現実が指摘されています。
解決策として、柔軟な働き方の提供や公平な給与設定、男性の育児休業の奨励が重要です。

こうした現状を打破するためにできることとして、子育て世代は、育児で培ったスキルを仕事に活かし、業績を上げて出世を目指すことが大事だとしています。
育児スキルがビジネスにも役立つことを認識し、企業や社会の変革を促す行動が求められます。


今年の夏、こんなニュースがありました。


「育児」に向き合う男性が増えてきたことは、社会にとってとても良いことだと思いますし、
何より女性にもとっても、男性本人にとっても良いことではないかと思います。

しかし、「育児とキャリアの両立」という観点では、なかなか課題は多く、
悩みを抱える人は後を絶たない印象です。

人手不足の今、企業はこれを重く受け止め、施策を打っていかなければなりません。

ということで紹介したいこの論文。
タイトルは、
職場における「母親への偏見」がすべての女性に悪影響を与えている

子どもを持たない人も採用や昇進を見送られる

です。

では、早速見てみましょう!



論文の要約

この記事では、女性が職場で直面する「母親の壁」という偏見について説明されています。
母親である、もしくは将来そうなるかもしれないという理由で、女性は採用や昇進の機会を奪われ、賃金格差も生じます。
また、子どもがいない女性でさえ、同様の差別にさらされることが指摘されています。

解決策として、
柔軟な働き方を提供し、理由にかかわらず従業員全員が利用できる環境を整えることが重要です。
次に、給与はポジションに基づき設定され、家族構成に関係なく公平に決定されるべきです。
さらに、男性の育児休業やケア労働を奨励し、女性への偏見を減らすために、男性の家庭責任を可視化する取り組みも求められます。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/10793より抜粋して改編


この論文、アメリカの人を対象に調査した内容を元に書かれています。

ここまでジェンダーギャップがあるのは、先進国では日本だけ、と思う方もいらっしゃるかもしれないですが、
世界一の経済大国ですら、まだこんな現状なんですよね。

また、偏見を受けているのは、「子供がいない女性も同様」というのが印象に残りました。

米国では15歳から50歳の女性のほぼ半数が子どもを持っていない。
そうした女性は男性と同様に職場で優遇されていると思われがちだが、そのようなことはない。
似たような教育水準の女性を比較したところ、子どものいない女性も子持ちの女性と同様に賃金のジェンダーギャップにさらされていた。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/10793より引用


女性はいつか子供を産むかもしれない(から重要なポストは与えられない)という考え方がやはりまだ蔓延っている現状です。


子育て世代ができること

○育児で習得できるスキルを仕事に活かす

どうしても、育児は時間が取られます。
しかもコントロールすることができないんですよね。

どれだけ完璧にスケジュール調整しても、子供が測った体温計の37.5℃で一気に崩壊する。

仕事前に1番見たくない数字


そこからまた調整して、立て直し、踏ん張る。
埋め合わせる。

ただこれって、今世界で起きていることとかなり似ているんですよね。

誰もが予測できない突発的な出来事(例えばコロナのようなパンデミック)が起きれば、規制がかかったり、生活も激変します。
働き方などなどいろいろなものを変えなければなりません。
元々のやり方が全く通用しなくなることもあります。

こういった緊急時には素早く決断し、アクションを起こす必要があるわけです。

育児はそのトレーニングになる!

その認識が企業にとってはもちろん、当事者にも必要だと思います。

○出世する

論文にもありますが、
・柔軟な働き方を提示する
・家族関係に関係ないポジションを提示する
・男性のケア活動を奨励する

これ、制度として整えるのは、誰ですか?

やはり企業の上の人たちですよね。
仕組みを作るのは、人事を担う部署かもしれないですが、
この制度を承認するのは経営陣、
各部署で運用するのはその部署の管理者
です。

労働者として声を上げ続けるのは大事ですが、
やはり組織を変える力を持つ必要があります。

今の子育て世代が、今抱えている課題感を忘れずに出世していくことが、後世にとって重要です。
また企業にとっても、優秀な人材を失わずに済むかもしれない。


育児で習得したスキルを仕事で活かし、業績を上げ、出世する。

これは働くママだけでなく、働くパパも目指してほしいことですね。


これが社会にとって必要だと僕は信じています。↓の記事にも書いています。


まとめ

今回は「働く女性に向けられる偏見を打破する方法」をテーマにした論文をご紹介しました。

子育てしながら出世も目指して、無理ゲーすぎるでしょ…

という声もあるでしょう。

しかし子育てがしっかりと仕事に繋がること、そして自分の力を信じて、世の中の「育児」に対するイメージを変えていきましょう!

それではまた次回。

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