その38〜働く子育て世代へ。「育児をするとキャリアが途絶える」のイメージをぶっ壊そう〜
※忙しい人向け、この記事の要約です。
今年の夏、こんなニュースがありました。
「育児」に向き合う男性が増えてきたことは、社会にとってとても良いことだと思いますし、
何より女性にもとっても、男性本人にとっても良いことではないかと思います。
しかし、「育児とキャリアの両立」という観点では、なかなか課題は多く、
悩みを抱える人は後を絶たない印象です。
人手不足の今、企業はこれを重く受け止め、施策を打っていかなければなりません。
ということで紹介したいこの論文。
タイトルは、
「職場における「母親への偏見」がすべての女性に悪影響を与えている
子どもを持たない人も採用や昇進を見送られる」
です。
では、早速見てみましょう!
論文の要約
この論文、アメリカの人を対象に調査した内容を元に書かれています。
ここまでジェンダーギャップがあるのは、先進国では日本だけ、と思う方もいらっしゃるかもしれないですが、
世界一の経済大国ですら、まだこんな現状なんですよね。
また、偏見を受けているのは、「子供がいない女性も同様」というのが印象に残りました。
女性はいつか子供を産むかもしれない(から重要なポストは与えられない)という考え方がやはりまだ蔓延っている現状です。
子育て世代ができること
○育児で習得できるスキルを仕事に活かす
どうしても、育児は時間が取られます。
しかもコントロールすることができないんですよね。
どれだけ完璧にスケジュール調整しても、子供が測った体温計の37.5℃で一気に崩壊する。
そこからまた調整して、立て直し、踏ん張る。
埋め合わせる。
ただこれって、今世界で起きていることとかなり似ているんですよね。
誰もが予測できない突発的な出来事(例えばコロナのようなパンデミック)が起きれば、規制がかかったり、生活も激変します。
働き方などなどいろいろなものを変えなければなりません。
元々のやり方が全く通用しなくなることもあります。
こういった緊急時には素早く決断し、アクションを起こす必要があるわけです。
育児はそのトレーニングになる!
その認識が企業にとってはもちろん、当事者にも必要だと思います。
○出世する
論文にもありますが、
・柔軟な働き方を提示する
・家族関係に関係ないポジションを提示する
・男性のケア活動を奨励する
これ、制度として整えるのは、誰ですか?
やはり企業の上の人たちですよね。
仕組みを作るのは、人事を担う部署かもしれないですが、
この制度を承認するのは経営陣、
各部署で運用するのはその部署の管理者
です。
労働者として声を上げ続けるのは大事ですが、
やはり組織を変える力を持つ必要があります。
今の子育て世代が、今抱えている課題感を忘れずに出世していくことが、後世にとって重要です。
また企業にとっても、優秀な人材を失わずに済むかもしれない。
育児で習得したスキルを仕事で活かし、業績を上げ、出世する。
これは働くママだけでなく、働くパパも目指してほしいことですね。
これが社会にとって必要だと僕は信じています。↓の記事にも書いています。
まとめ
今回は「働く女性に向けられる偏見を打破する方法」をテーマにした論文をご紹介しました。
子育てしながら出世も目指して、無理ゲーすぎるでしょ…
という声もあるでしょう。
しかし子育てがしっかりと仕事に繋がること、そして自分の力を信じて、世の中の「育児」に対するイメージを変えていきましょう!
それではまた次回。
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