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DIY商品専門商社の営業が防音室を作った話。前編 準備編

みなさんこんにちは DIY商品専門商社で営業しているもりおかです。今日はわたしが友達に頼まれて防音室を作った時の様子をブログでつづっていこうと思います!

まず前提として、商品については扱いがあるのですが、逆に防音としての専門家でもなければ、DIYの技能についての専門家ではなく、完全に自作防音室なので誤っている部分も多いかもしれません。作り方などで誤っているものがありましたら、コメントいただけましたら、勉強になりますのでどしどしご指摘、感想などお願いいたします!

それではまず作業手順を、、、、という話なんですが、まずは結果どんなもんができたんやと気になるとおもいますので、まずは性能がわかる動画をご覧ください。↓↓↓


いかがですか?私も初めて作りましたので、ほかの防音室との比較等はしたことがなく、これが効果的なのかそうではないのか、私にも実際あまりわかっておりません。ただ、実際に耳で聞く感じにはかなり防音効果が高いのではないかなと思います。この防音性だと、防音室内で、大きな音を出しても、室内でテレビを見るよりも、音の漏れは小さいのではないでしょうか。

いや、そろそろ作り始めろよという話も聞こえてきそうですが、もう少しお待ちを、、

今回の作業メンバー

:DIY専門商社で営業担当 2017年にDIYの知識に関する資格DIYアドバイザーを取得。好きなこと:食事。体重90キロ超えているデブです。

わたなべくん:今回の依頼者 大学時代のサークルの同級生。音楽を始めたいとのことで、騒音の心配。防音室とかDIYでつくれないか?と私に相談。おそらく、話のネタぐらいで振ってきたでしょうに、こんなガチ防音室をつくることになるとはその時考えていなかったでしょう。ちなみにDIYは初体験。好きなこと:占い

先輩:同じ大学時代のサークルの先輩。たまたまわたなべくんの家に遊びに来ていたので、少し手伝ってもらう。いい先輩。先輩もDIYは未経験。

防音について。防音、遮音、吸音

では実際の作成までの道のりを振り返っていくのですが、まずは設計図の作成からとりかかりました。とは言え、私は防音に関してはほとんど素人、、、ただ、弊社の扱い商品として防音関係の商品もあったので、これらの効果も調べながら、防音室作っていきたいなと思っていました。唯一私が防音で知っているのが、防音というのは、遮音と吸音の2種類を組み合わせて初めて防音という効果が出るということです。

防音吸音画像

このように、遮音とは音を反射させて透過音を小さくする効果、吸音とは音を吸収して反射する音を小さくする効果があります。

したがって、遮音だけでは反射音が小さくならず、ずっと大きい音で反射するので、室内の人は不快な反射音を感じることになり、また、その反射音が壁に何度もあたることで、一回一回の透過音が小さくても合計の透過音も大きくなってしまいます。また、逆に吸音だけでは、透過音を防ぐ効果が小さいので、室外への防音の効果が小さいです。

ですので、遮音と吸音を組み合わせることが重要なのです。さらに細かく言うと、振動を防いだり、小さくする防振、制振も防音に重要なのですが、今回の施工場所は1階ということと、振動が大きい音を出すことも考えていませんので、取り扱っていません。室外機の騒音対策などでよく制振などは使われますね。

防音室の設計図

以上の防音について踏まえたうえで、実際に防音室を考えていきたいと思います。まずは、なんといってもスペースを作って測ってきてもらう。実際に施工する部屋が1Kの賃貸なので、そんなに大きいものはつくれないんですが。(てか、そんなところによく防音室作ろうってなったな笑)。

で実際に測ってきてもらった場所の大きさが幅1m、奥行き1.5m、高さ2mほどでした。んーここからどうしよう?どんな風に作ればよいのだと悩みました。

が、今はいい時代ですね、とりあえずネットで調べましょうということで、こちらの ”© SONARの使い方 ”さんのサイトを参考にさせていただきました。

というのも、googleで防音室 DIYと検索して1番はじめに出てきたのがこちらの記事だったんですよね。

こちらの方、DIYは素人ということなんですけど、逆に素人の方が作られているということで、シンプルでわかりやすいんですよね。さすが、トップページというだけあります。

ということで、こちらを参考にサブロク合板(910×1820㎜の木材の板。木を薄くカットしたものを何枚も接着して作られている。)で囲いを作って、吸音材を敷き詰めるという方法を使います。遮音材として、遮音シートなどのしっかりした遮音材というものもあるんですが、そもそも合板自体が厚みがあり、遮音の効果がありますので、今回は合板だけで施工しております。

尚、SONARの使い方さんの防音室にプラスして合板を壁にして、柱をつけていこうと思います。今回作る防音室はさらに奥行きが広く、さすがに合板だけでは、衝撃や地震などがあったときに不安なので、柱で固定していきます。

で、考えた設計図がこちら↓↓↓↓

全体図

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前後左右の壁、柱

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天井、床

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CADとかイラストレーターとか使えなくてすみません、、、、

シンプルな作りで先ほど言った通り、壁にサブロク合板を使い、柱はDIYによく使われる2×4材を使いました。で、実際に施工するときには大型の工具などは用意できないので、できるだけ簡単に作りたいという気持ちがありました。合板も基本的にはあまりカットをせず、1枚で使えるような形にしたかったので、幅の910mmというのを基本的に活用しています。

床の面にはSONARの使い方さんを参考にジョイントマットを敷いて傷防止をしています。尚、床の防音は今回1階ということもあってほとんど気にしていません。

まあ、この設計図がちょっと間違っているですがそれはまた後程、、、。

材料の準備

実際にどんな材料を集めたのか紹介していきます。

壁用木材:合板/15×910×1820mm 7枚(前後奥行き1枚15×910×1820mm4枚、奥行き15×455×1820mm2枚、天井1 15×910×940mm1枚、天井2 15×450×940mm1枚)

柱用木材:2×4材/1820mm11本(4隅1820mm4本、奥行きの柱1152mm4本、幅の柱834mm4本、天井梁1284mm1本、設計図には記載がありませんが、奥行きの合板を固定するために端材を使っています。1642mm×2)

吸音材 QonPET 900×900㎜ 12枚
今回の防音室を作るうえで一番の主役。高性能なポリエステルを使用し、高い安全性と耐久性に優れている。柱等は考えず、合板のサイズ分手配。失敗した。取り数なども考慮し多めに手配したが多すぎた。端の部分等うまく使い、実際には2枚余った

ビス 38mm、45mm、75mm、120mm 正直何度か追加で買いにいきました。すでにいろんな長さ持っている人はいいんですが、意外と木材の間に抑えないといけない関係上いろんな長さが必要なので、最初から想定しておく。尚ねじには全ねじと半ねじがあり、ねじの溝で分けられていますが、基本的に木同士をつなげる用途には半ねじを使ってください。全ねじでは、木材の間にすきまができてしまいます。

扉用丁番:カラー丁番 BK-488 102mm ×3枚 丁番は扉の大きさによって丁番の大きさ、数が変わります。合板1枚なら2枚でいいのですが、私自身あまり丁番施工の経験がないので、安全のため3枚使いました。

扉用取っ手:アンティック取手 TW-269 2個。アンティック調なのでDIYしたって感じがします。

扉用開閉補助:マグネットキャッチ/扉を固定するためのストッパー。いろいろな扉の固定方法があるが、簡単なので今回はこちらを使用。 

養生テープ パイオランクロスY-09-GH 特殊な粘着材を使っていて、貼ってはがすことのできる粘着テープ。何使うというわけではないがDIYに1巻あればいろいろ便利。普段の生活でもものを束ねたりと便利に使えるので、買っておいて損はないと思います。

ジョイントマット 300×300㎜ 20枚分床に敷く。傷防止、床面への防音効果もあり。

すきま埋めシリコン施工用 セメダイン 変性シリコーンシール 1本+(追加)ナフコ シリコンシーラント。防音にはとにかくすき間をなくすことが重要。壁のすき間から音が漏れないようにシリコンを施工。今回は行っていないが塗装もできるように変性シリコンを用意。尚、1本で十分かと思っていたが、足りなかったのでナフコ岡山店さんにて追加購入こちらは塗装できないもの。シリコンの種類もいっぱいあるが基本的にDIY程度ならどれを使っても問題ない。業者の方で、ホルムアルデヒドの認定が必要な場合もあるので、いろんな種類が置いている。

コーキングガン 1本 シリコンを打つための道具。数百円ぐらいから売ってます。普段使わないなら安いので十分です。

コーキングヘラ 3WAYヘラ&スクレーパー ICK-003 1本 ヘラとスクレーパーの機能を持った便利工具。シリコンを伸ばすために使う。

マスキングテープ カモ井 シーリングテープ 躯体用 2巻シリコン施工時の養生用。正直全然足りませんでした。


ゴムシート GS-07 1枚 室内に照明、電源を入れるための、配線孔キャップを作るために購入。

以上になります。何か言い忘れてたらごめんなさい、、、。


使用した工具も記載しておきます。

インパクトドライバーHiKOKI(ハイコーキ) 旧日立工機 コードレスインパクトドライバ 14.4VFWH14DGL(2LEGK)

ドライバーは最初の柱を立てるときと、合板を設置する時、扉の丁番の設置がほとんどなので、ずっと必要というわけではないですが、正直手回しではかなりきついと思います。インパクトドライバーまで強力である必要はありませんが、何らかの電動ドライバーは欲しいですね。私の場合、567これは私物でもっていました。

引廻し鋸 BIGMAN(ビッグマン) 引廻し鋸 210ミリ MT-100

配線孔を作るために買いました。この商品は今後使うかわからないので店頭に置いている一番安いやつ買いました。

のこぎり どこで買ったか覚えていない、1000円ぐらいの両刃のこです。これを持っていっていたおかげで扉を設置できましたが、逆にもっといいのこぎりなら楽に作業できたかも。のこぎりはDIYで使うことが多いので、もうちょっといいやつ買ったほうがいいですね。

材料の金額

さて材料の説明したら、やっぱりこれが気になりますのよね!

正直、吸音材の値段が大半です。

QonPET 6800円×10枚 68000円(実際は12枚用意しています)
合板 1980円×7枚 13860円
2×4材 350円×11本  3850円
ビス 合計 1000円
養生テープ 1巻 250円
ジョイントマット 5枚入り 450×4点  1800円
マスキングテープ 75円×2巻 150円
丁番 500円×3枚 1500円
取手 250円×2個 500円
シリコン 450円+300円 750円
コーキングガン 200円
コーキングヘラ 1500円
マグネットキャッチ 150円×2個 300円
ゴムシート 150円


合計 93810円(内68000円QonPET)

正直まあまあいい値段します。ここだけの話、私は社内用動画を撮るということでこちらの吸音材社内からいただいちゃいました、、、、。

今回は全面すべてに吸音材を敷き詰めましたが、吸音材は全面すべて貼らなくても吸音効果を発揮するので、実際はどのくらいの枚数があれば十分なのかというのを調べたほうがよかったと反省しています。

木材の調達

木材の調達について記載しておきたいと思います。

木材はホームセンターに売っています。尚、今回私ここで大きな間違いをしてしまいます。

まず、今回わたなべくんの家なんですが、わたしが大阪で彼が岡山ということで木材は現地調達だった訳ですが、現地調達をなめてました。3件回ってどのホームセンターにも15mm厚の合板が置いていないんです。。。

で、やっと4件目にコーナンPROさんに下の合板がありました!

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さすが、コーナンPROさん!業者さん向けの商材を多く扱われているということもあり、いっぱい資材が置いていました!では早速購入して、切っていきます。

順調にカットが進んでいくなーと思っていたら問題発生!確認していなかった私が悪いんですが、サブロクの910×1820mm設定で寸法書いていたんですが、実際の木材が900×1800mmの端数なしだったんですね。

よく調べてみると合板の中でも、コンパネはコンクリート型枠用に作られており、900×1800mmサイズが通常とのこと。まあ、どのみち15mmの合板ほかになかったんで仕方ないですけどね。

想定外のミスにうろたえるんですが、まあ10mm、20mmぐらい誤差だろうと目をつむって進めていきます。

木材を買って帰った後は、暇だったので(3連休で作業を行い、1日目は買い出しのみ)、作業がしやすいように木材に養生テープでサイズを記入しておきました。直接書いてもいいんですが、せっかく養生テープ買ったので使いたかったのがあります。笑

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これにて準備は完了!

長くなってきたので一旦終了して、次回施工編をお届けしたいと思います。

後編はこちら!

↓↓↓↓↓↓


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