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伊奈ギャラリー、INAXギャラリー、LIXILギャラリー: 開催展覧会リスト(1981_2020)※資料

昨年秋に閉じた1981年開廊の伊奈ギャラリー(後にINAX/LIXILギャラリーと改称)。40年間の展覧会リストがPdfでここにあります。丸一年気づかなかった。90年代末まではほとんど見てるかしら…。大阪と名古屋も何度か。

新橋の上田氏のギャラリーQから振り出して、銀座、京橋、日本橋、神田の山岸氏の2つの画廊で上がる画廊まわり(今では死語!)のスゴロク。1970〜90年代には、銀座通り〜中央通りの4キロの軸を往来する美術ファンも多かった。ただ、私の場合は京橋フィルムセンターでその日は中断ということも。東京にはパリのような計画的・象徴的・官僚的・政治的な都市軸はありませんが、20〜30代のわたしにとっては、物販や飲食の店は敷居が高くてほとんど入らなかったけれど、これが東京という劇場都市の都市軸でした。

それが四つの街区で仕切られた線から六本木や下町や近い郊外をカヴァーする面へ、そして面からヴァーチュアルへ、さらにはスマホの中で消費されるジ・エンド・オブ・アートの無数の日常へ。正直言って、速すぎると思うんだけどね。

ルート上の後発ではあったけれど、伊奈ギャラリーはホッと一息つける空間でした。ディレクター2人の人脈の広さもあってか、美術のみならずデザインや建築の人類学的で多文化主義の読み取りを、展示手法としては企業ショールームの雰囲気の延長に設え得ていたのではないかと。図録を兼ねるムックをコレコションした人も多いはずです。

https://livingculture.lixil.com/information/assets/c4eb8acc73c2528424bda8ac254a3392.pdf