見出し画像

街の明かり

■ 日本列島 自転車の旅 2002 2002.03.18

何の写真?とお思いでしょうが...。

この日、私は久々に体力の限界を感じました。

酒まんじゅうを食べている頃は、まだよかったのですが、
途中、雨が降り出した頃から少しずつ辛くなってきて、
足も腕も痛くなってきて、おまけにお尻も痛くなってきて、

道は真っ暗。しかも永遠と上り坂が続く。
「そろそろあのカーブを過ぎれば下りかなー」なんて
思っても、更に上り坂が続く。

カッパを着ながらの走行はとてもうっとおしく、「雨が止ん
だなー」なんて思ってカッパを脱ぐと、また降り出したり
して。気温もかなり冷え込んでいたので、手もかじかんで
いました。

途中、店らしい店もほとんどなく、ただただ真っ暗い上り
坂が続きました。初日からリタイヤか.....。
そんなのは絶対にやだし。
この日はほとんど「根性」の二文字で自転車をこいでい
ました。

少しずつ道がきれいに、そして広くなってきました。
「よし、もうちょっとガンバレ」そう自分に言い聞かせ、ペダル
をこぎました。

小高いところから見えたのは、遠くに見えた街の明かり。

孤独と不安にかられていた自分が”ホッ”と息を抜いた瞬間。

思わずカメラを取り出し、一枚。

画像1



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?