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バレーボールのレシーブを勝手に考えてみた

*これはあくまでも勝手な分析であり、指導者や経験者を否定するようなものでは一切ありません。

バレーボールのレシーブを攻撃に転じるためにも重要な局面になります。
当たり前だが、サーブやスパイクをレシーブしなければ攻撃には転じれない。
バレーボールの世界大会を見ていても、近年では世界各国ともレシーブの精度が高くなっているとのことで
体格に劣る日本代表も苦戦をしいられる場面が増えてきたようである。
今回は強豪校では当てはまらないかもしれないが
数年、バレーボール部のトレーナーとして活動してきた経験から考えれることをまとめてみます。

レシーブの目的

目的はもちろんその状況により異なるが
基本的には「セッターがトスをしやすいところにボールを返すこと」になるでしょう。
目的が変わると
レシーブの面も変われば、どれだけボールの勢いを殺すのかなど細かな身体の操作が変わってしまうので
今回はこの目的で進めていきます。

レシーブの現状

実際によく起こっていることとして
・構えの段階ですごく力んでいる
・足が止まりがち
・横のボールが後に弾かれる
・前のボールに弱い
・ボールの勢いを殺せない
といったところが挙げられます。
動きがどこかぎこちない、硬いという印象がある場合はこの辺りの要因が考えれらる。

バレーボールの場合
多くの人は中学生の部活動スタートになります。
中には、小学生からやってる人もいますが。
中学生スタートの場合、顧問の先生から指導を受けることになりますが
経験のある先生もいれば、未経験の先生もいます。
それが良いとか悪いとかそんなことは一切関係ありません。
重要なのは、指導言語の問題。

ほとんどが「膝を曲げて低く構える」という指導を受けるようです。
もしかすると、最近は変わっているかもしれませんが。
ここが現状を生み出す要因の1つになっているのではないかと考えます。

課題克服するために

目的にも書きましたが
「セッターがトスしやすいところ」にレシーブしたいですよね。
となると、サーブやスパイクに対して腕の面の作り方が重要になったりします。
この面がしっかりセッターの方向を向かないと当たり前ですがボールはそこにはいきません。
ということは上半身に力みがなくボールの動きに対して
自由に動かせる状態にしておくことが必須になります。
ちなみに、「ボールの正面に入る」という指導が野球などでよく行われますがバレーボールも言われたりも聞いたことがありますが
腕の面をセッターに向けるためには、必ずしも正面を向く必要はありませんよね。
言い換えると、身体を横に向けてレシーブしてもそれは身体からみたら正面になります。
「コートに対して正面を向いたまま」と身体を固定するとボールが横に弾かれる要因にもなり、レシーブの精度が高くならない可能性が高まります。
あくまでも、セッターに返しやすい身体の動きを身につけることが前提になることを理解しておきましょう。

さて、この上半身ですが
実は脚の状態から上半身の緊張が生まれます。
その例の1つが「膝を曲げること」
細かく言えば、股関節や足関節の状態で変わるのですが
ほとんどの場合、膝を曲げることで膝の前側の筋肉に力が入り
それが上半身に繋がってしまっている可能性になります。
元々、太もも前側はブレーキ筋とも言われ、動きにブレーキをかけやすいので
「膝を曲げる」ことで、前に動きにくくなったりすることもあれば上半身の動きを妨げる可能性もあったりと良くはないことが引き起こされます。
ここで誤解を招かないように伝えておくと
低く構えるのがNGではなく、構えた時の機能性の問題であること。という理解だけはしておいていただきたい。

アメリカの大学でバレーボールをしていた当時の大学生と話した時に聞いてみると
指導者に「そんな構えしたら動きにくいんじゃないか?」と言われたことがあるようです。
構えはあくまでも「次に動きための準備」であることから
左右への反応、前後への動きだし、トスが一番しやすい状態作りなどトータルで判断して勝手に決まるもので
何かの指示から作り上げるものではないことを理解しておいた方が良いのかもしれない。

さらに上半身を固定する要因として
「ボールの見方」つまり、目の機能性の問題があります。
簡単にいうと
・ボーッと見るか
・しっかり見るか
の違いだけです。
競技力が低い選手ほど、ボールをしっかり見て判断しようとしますが
これは、上半身の緊張を生み、動き出しを遅くする要因になり得ます。
大事なことは「ぼんやり見ること」。
もっというと、ボールはもちろん視界には入っているが
その周りの状態まで視界に入っているような状態を作りましょう。
実際に、女子バレーのオリンピックメダリストである選手もSNSでサーブは最後までボール見ていないと発言していました。
ボールの動き出したぐらいでこの辺りに来るというイメージを作り
それに必要な身体を動きを整える。
これをやるためにはずっとボールを追いかけると成功しません。
ボールの見方はあまり重要視されませんが、すごく大切な要素になります。

いかがでしたでしょうか?
これだけで全てが解決するわけではありません。
実現するための身体を作ることも必須にはなります。
しかしながら、ちょっと意識を変えることで
動きが変わりレシーブしやすくなった、反応しやすくなったという声を聞いています。
当たり前に囚われがちですが
うまくいかないことがあるには必ず原因があります。
そんな時はちょっとしたことから疑ってみてはいかがでしょうか?

お読みいただきありがとうございました。

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