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スポーツの当たり前を紐解いてみよう!

スポーツに限らずではあるが必ず「当たり前」が存在します。
特にスポーツにおいては、伝える側の「経験」から判断されることが多い。
それは、戦術や技術が必要となる場面で顕著になる。
もちろん、それ自体が非常に大切なことになるのは言うまでもない。
しかしながら、その当たり前が時として選手の成長を妨げてるいるのではないか?
そんなシーンを指導の現場で体感してきました。
今回は体験をベースに現場起こっていることを残していこうと思う。

  1. よくみる、選手と指導者の乖離

  2. 現場で多い「抽象的表現」の問題

  3. あなたの当たり前は人の当たり前にはならない

1、よくみる、選手と指導者の乖離

スポーツ現場で頻繁に起こるのが
「選手と指導者の乖離」です。
つまり、選手と指導者が非常に仲が悪い。
もちろん指導しているので嫌われることも必要になることもあり
かつ、仲良すぎてうまくいかないことは言うまでもありません。

ここで注目したいのは
なぜ「良い先生やコーチ」がいて、なぜ「良くないと言われる先生やコーチ」が存在するのか?ということ。
もっというと、日の丸を背負って輝かしい成績を収めたこと、高校で名称と言われる指導者がいる一方で、令和になっても暴力事件を起こす指導者もいる。
そこにはどういう違いがあるのか?
選手が良いから勝ってるだけなのか?
その違いを見極める必要があります。

あくまでも一例に過ぎないですが、結論から言うと
スポーツ現場で様々な競技を見て感じたことは
「人の話を聞いて、受け入れる」ことが出来ない人が多い。
と言うことです。
これは、全て聞いてその通りにしましょう!ではなく
選手の意見をまともに聞かず、否定して自分が正しいを訴える人が非常に多いと言うことです。
「なんで、聞いてくれないの?」そんなことを思う選手は少なからずいるのではないでしょうか?
「聞いてくれないなら言っても無駄。」
そう思われて本当にチームが望む結果が得られるのかは疑問です。
1人の指導者が多くの選手から全てを聞くのは大変なこと。
だから、キャプテンや副キャプテンを決めるだろうし
最上級生の意見を聞いたりします。
まずは「受け入れる」そんなところから一歩歩み寄ってはいかがでしょうか?

2、現場で多い「抽象的表現」の問題

少しわかりにくい表現になるかもしれませんが
言い換えると、指導者の「経験」や「感覚」で指導すること。
という理解で問題ありません。
これ、あまり選手に伝わっておらず
それをなかなか表現出来ない問題が多発しています。

これはあくまでも自分のスタイルになりますが
選手やチームに何かを指導する場合、「指導言語」を非常に重要視します。
指導者がどのような言葉や表現で指導しているのか。
選手が普段からどのように考えているのか?
これを普段の練習から聞いておきます。
そしてそれを実現するために何が出来るのか?
を普段から考えて準備しておきます。
技術の指導は出来ないので、表現されたものを身体の専門家としてどう解決していくかが役割になるからです。

なかなかうまく出来ない選手に色々聞いてみると、こんな返答があります。
「言ってることはわかるけど、どうやれば良いかわからない」
という状態です。
つまり、「伝わっていない」現象が起こっています。
「なんで、そうなるの?」は大人の感覚でしかありません。

指導者はほとんどの場合
自分が競技者として過ごし、ある程度の結果を残してきた人が多いのではないでしょうか?
さらに、日常の指導で使う言葉は自分が言われてきたことが中心になりがちです。
ここに選手と指導者のギャップが生じているのではないかと考えています。
「結果」に対して何かを伝えることが多く
「結果」が起こった過程を分析して改善させる方法を伝えれる人が少ないのではないかとも言えます。

自分の経験だけでは解決しません。
指導に限らず、「なぜ?」そうなったかを追求することで抽象的表現も解決していく一歩になるのではないでしょうか?

3、あなたの当たり前は人の当たり前にはならない

1、2と書いたことがこれにあたります。
結局は自分がやってきた経験で全てが判断されます。
言い換えると、自分のものさしでしか見ることが出来ず
何かを理解するときに、自分にとって都合の良いように解釈をする生き物です。

大前提となることは
「人は全て違う生き物であること」ということ。
目の前に起こっていることが全てです。
「なんでわからないの?」
「なんでそうなるの?」
は時に感情での判断になり、選手の責任にしてしまっている場面を見ることがありました。
これでは、何も解決はしないのではないでしょうか?

「なぜ起こったのだろう?」
ちょっとした思考の変化で解決する世界は大きく開けると感じています。
あなたの当たり前はみんなの当たり前にはならないのです。


今回はスポーツ現場で実際に見て、感じた当たり前の一部をまとめてみました。
この当たり前が時として
選手からモチベーションを奪っていることや
選手やチームの可能性を潰してしまっていること
に繋がる可能性があります。
当たり前だから、ではなく
当たり前から疑い、何が出来るのか考え進めていけると良いのではないでしょうか?

お読みいただきありがとうございました。

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