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「カニカマ社会」のカニカマ雪

音声サービスVoicy代表の緒方さんがこれから向かう社会を「カニカマ社会」という言葉で表現をされている。

どのような意味かと言うと、本物の蟹身ではなく、代替であるカニカマの出来がよくなり食べる人が増えていく様。
これを現実社会とは違うVRやSNS、AIに置き換わっていく現代の風潮になじっている。

※詳しくは⇒推し、VR、そしてAI。だんだんと「カニカマ社会」になっていく、という話|緒方憲太郎(Voicy代表)|note

緒方さんご本人もそうおっしゃる様に、決して悪い意味で発言されているものではない。良きこともあるとしている。

個人的にもどちらの面もあるち考える。しかし、逃げられない現実のように感じた。
さて、このカニカマ化が私の身近にあるウィンタースポーツに起きているとも考えた。

思い当たる節がある

一番に強く感じるのは気候変動による
「天然雪の減少」と「人工雪」の関係だ。
現在、雪は地球温暖化により世界中で減っている方向にある。
氷山や永久凍土も減っているというニュースを見た方も多いと思う。

そして今、多くのスキー場は安定的運営する為、人工雪を利用している。
莫大なエネルギーを使って。

近年、人工雪のクオリティーは、よくできたカニカマのように年々向上している。様々な工法が生み出され、圧雪した天然雪さながらの滑走感を持つようになってきている。北京五輪のスキー場は殆どが人工雪で作られたと言えば説得力があるdsりう。

雪が降らない地域や天然雪の補助的役割ができ、とても便利なものなのである。
スキー場も安定的に経営出来てスキーヤー、スノーボーダーも長くシーズンを楽しめ助かる一面がある。
1980年年代は東京近郊にもザウスと言う人工スキー場があった。
莫大なエネルギーを使用すると言う点はあるが、人々の満足度は上がる。

今の技術では量産化が実現していないが、いつか六花と言われる綺麗な六角形の人工雪も出来て来るかしれない。
あって欲しくはないが、将来的に温暖化が進み、雪を知る人がいなくなった時にも雪と言う存在を教えられるかも知れない。

このような事から、人工雪に対して私は全否定は出来ないし、出来る立場にない。
その上で忘れないで大切にして欲しいと思う感覚がある。

「天気を待つと言う感覚」

天候次第という、人智ではどうにもならない存在がある事。
人間は全能ではないと思わせてくれる感覚を大事にしたい。

自然には癒を与える力もあるが、時には牙を向く力もある。
大自然の中で人間はとてもちっぽけだ。
感覚を澄まして、周囲に注意を払わなくてはいけない。
でもその中に入れる事自体が、大きな楽しみだ。自然への敬意も生まれる。

毎年、雪積もった林の中で立ち止まると思うのだ。
こんな風景を見せてくれてアリガトウと。

話が少し長くなってしまった。

まだ残る自然な雪を楽しみたいと思う人々が集まった団体がある。
Protect Our Winters
通称POWと呼ばれている。
2007年に米国スノーボーダー立ち上げて、2019年日本では小松吾郎さんを中心に広まっている。
気になった人は確認し欲しい。

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