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#ブックレビュー
「琉球独立論」で露呈する、日米の歴史的悪意|『実現可能な五つの方法 琉球独立宣言』(松島泰勝)
沖縄に核兵器が配備されていたことが明らかになる写真が公開されました。配備されているのではないかという噂は以前からありましたが、それが白日の下にさらされました。
アメリカが沖縄の軍事的役割をいかに重視していたかがよく分かります(もちろん今も重視しています)。それは日本も同様です。「17世紀から今日にかけて、日本は琉球の軍事的、政治的、経済的、外交的利益をいかにして得るかという物欲的な関心でしか
触れた人でないと分からない個性丸出しの芸人たち──吉川潮『芸人という生きもの』
30人の〝芸人〟についてその素顔、隠された一面を綴ったミニ評伝とでも言ったらいいのかもしれません。〝芸人〟とはいっても第二部では玉置宏、島田正吾・緒形拳、勝新太郎、小沢昭一さんたちという人たちも取り上げられています。いわゆる〝芸人〟ではありませんがぬきんでた〝芸人的素養〟の持ち主として取り上げられています。
とりあげられたどの人にも吉川さんの愛情があふれています。芸人の世界に生まれ、その中で
「生き残った者が平和のために尽くす」「ヌチドゥ タカラ!!(命は宝なんだ)」から!──横山秀夫・三枝義浩『戦火の約束 漫画でよめる! 語り継がれる戦争の記憶 』
戦争は人知を超えた悲劇をもたらします。戦争をコントロールすることなどできるわけがありません。それは人間集団が他の人間集団を完全にコントロールなどできないのと同じです。逆説的ですがイラク支援にあたって当時の小泉純一郎総理が「どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域か、今、私に聞かれたって分かるわけがない」という答弁が国会でなされましたが、戦闘も戦争も始まってからでは誰もコントロールできないものだと思い