1/26 閉店間際の店が好き
閉店直前の店に行くのが趣味だ。
その日の閉店時間ギリギリの、蛍の光が鳴ってる中に入るのも好きだし、閉店セール中の店にも通いがち。
単純に雰囲気が好きなんだと思う。
駅ビルが近々建て替えで、ほぼ全店閉店セールをやっている。
駅に着いてまだ閉店時間になっていないなら必ずと言っていいほど寄る。
特に、ロフトみたいな感じの文具や化粧品や調理器具を売っているところは最高に良い。
何が良いって、毎日売り場が変化する。
販売スタッフの負担を考えたらいたたまれないが、毎日行って飽きない。
あのコーナーの品全部売れたの?!と思ったら店の端から端に売り場が移動していたりする。1日で。本当にご苦労様です。
私もバイト合わせて7年くらい販売をやっていたから、売り場をコロコロ変えたり見せ方を変えるだけで売れ行きが変わることは分かるし、閉店間際だとどうにかしてひとつでも在庫を減らしたいのだろう。
そしてこの駅ビルの本当に魅力的なところは、だんだん壁が迫ってくるところだ。
品数が減ってないのかな?と思うと、商品の密度はそのままに、棚を動かして壁をちょっとずつ中心に集めているのだ。
なので店の端を見ると妙な隙間があって暗幕がかかっていたりする。
売り場が狭くなったことで生まれたバックヤードへの入り口と思われる。
よく見ると柱の数が少なくなっていたりもする。
柱ひとつ分商品棚を手前に持ってこられると、売り場が縮小したことの違和感がほとんどない。
なんかそれが面白い。
売り場の中では意地でも値下げしない定価品もあり、多分メーカーとの取り決めで値下げしてはならない物だと察する。
化粧品とか、ブランド物の食器などがそれにあたる。大人の事情だ。
逆にワゴンセールは売れても売れても次から次へと補充が来る。
これは販売あるあるだろうけど、系列他店の不良在庫が流れてきているのだ。
だからハロウィン雑貨とか大量の布マスクとか、ブームの過ぎたキャラクターグッズが山盛りになっている。
そういうのを毎日物色している。
何も買わないが。
いや、一つだけ買った。
フリクションペンの替芯。
これは必要急務で購入した物だけど、経年劣化で黄ばんでいて10%オフだったから、多分どこかの店で売れ残ったものなのだろう。
まだ閉店まで2ヶ月ほどあるので、今後どんどん変わり種が入荷して、売り場も縮小していくのだろう。
ちょっと楽しみ。
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