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きれいなもの

夏休みといえば昆虫採集。

屋根裏の雑巾がけをしていたら、うつくしい虫が落ちていた。

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とてもスタイリッシュ。おお、なんだかかっこいい。

雑巾がけも忘れて、10秒ほどまじまじと見入る。なんでこんなに美しいと感じたんだろう?

今日はあまりにも暇なので、ボールペンでその虫を描いてみることにした。

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描いているうちに、美しさの理由がわかった。

ひょろんと長い触角も、白のドットも、虹色にひかる薄茶色の翅も、まあ綺麗なんだけど、

この虫、お腹の部分の外骨格がない!

我が家の屋根裏は、夏は40度くらいの暑さになる。光に集まった虫は、そこでカラッカラの干し虫になる。

そうなった虫は、とてももろい。

雑巾がけに巻き込まれたりしたら、あっけなく欠けてしまう。

そんなわけで、この虫はお腹が欠けて、異様に凹んでいる。

これが、私の目を止まらせた「スタイリッシュさ」の理由だったのだ。

(あとは、いま私はお腹がぽーんと出ているので、自分にないものに余計魅力を感じるのかもしれない。)

自然そのままも美しいけれど

ちょっとした違和感、自然の中の不自然に、人は立ち止まる。

流れから外れた音が目立つように。


もう一匹、台所で見つけたタラバガニみたいなクモをご紹介したい。

発見時すでに死んでいて、これもカサカサになっていた。

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道頓堀にこういう動く看板なかったか。

中学のときの生物の先生が、「クモとカニは分類的には一緒」みたいなことを言っていた。脚が8本なので。「タランチュラの唐揚げは完全にカニ」とも。

最後に、生きている虫も。


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畑の枝豆の葉っぱを頬張っていらっしゃる。緑と明るい茶色の色合いと縁取りの白の点々がなんとも美しい。




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