木でスプーンをつくったよ
買う暮らしから、作る暮らしへ。
今年の私のテーマ、いや気分屋のわたしは一年間通して同じことをやってくのは得意じゃないのだった、最近のテーマは、消費するひとから創造するひとになること。
ここでの目的は自分用作り方のメモ、プロセスをだれかに伝えたい、振り返りと学びのまとめ。
素材との出会い
先週の土曜日、千葉の薪ネットという集まりに参加してきた。
薪を使う人たちが集まって、伐採をしたり、木をカットして薪にして山分けしたりするコミュニティ。ウッドチップをつくるときもある。
そこで、オレンジ色の断面が美しい木を発見。
主催の伊藤さんに伺うと、木斛 モッコク という種だそうな。病気に強いので昔庭木に流行ったらしい。
その色を見ていたら、急に、これで器をつくりたい!という気持ちが湧き上がってきた。
伊藤さんは「これは硬いから難儀だよ〜。山桜がおすすめだけど、今日はないねぇ」といいつつ、チェーンソーで器が作りやすい型にカットしてくださった。
「乾燥してから加工した方がいいけど、あんまり乾くと硬くて大変だから、濡れてる感がなくなったら彫っちゃうといいよ。内側の窪みから彫ると安定しててやりやすいからね。」と伊藤さん。
いざ、木のスプーンをつくる
木の汁椀が作りたいけど、まず木と仲良くなるところから。(というか木工ろくろが必要だけど、家にはないので)
というわけで、最初は木のスプーンをつくることにした。
Youtubeの木のスプーン作りの動画を6本ほどはしごする。機械をつかってるやつが多い。手彫りのやつはなんか便利げなくぼみを彫る道具つかってる…。
とりあえず、ナタで割る。
カーブがないスプーンは使いにくいので、カーブをつくる。
窪みを彫る。
外側を、削る。
余計な部分を削ぎおとす。
先端が欠けてしまった〜
なんと表現したらいいか分かんないのだけど、狙ってないところまで木が割れてしまう、それをならすためにさらに彫る、を繰り返して歪になってきた。
ヤスリで磨く。
新聞紙を敷いているが机の下もおがクズだらけ。意味なさすぎ。
蜜蝋ワックスをつくる。
蜜蝋1に対して、植物の油10。胡桃や亜麻仁油、荏胡麻油など乾性油が良いそうなのだが、うちにはそんなものはないので椿油をつかった。
なんか分離しちゃって全然ワックスじゃないしベタベタ。でも手がすべすべになった!
完成〜!
循環を意識してみる。
スプーンを作るのが目的だったけど、結構たくさんのウッドチップをつくることができた!
削りカスは、ウッドチップとして庭木の根本においてあげる。
薪ストーブのあるお家のひとは、焚き付けにしてもいいかもしれない。
ものづくりをすると、自分がみえてくる。
今回学んだことは、①ナタと彫刻刀でもスプーンがつくれる、②割れたところをリカバーするのかなりだるい、③紙やすりの消費が激しい(あまりを使ったけど、コストかかるところ)、④手、とくに小指が痛くなった。
ちなみにかかった時間は、16:00〜24:30の8時間で粗ヤスリまで。(途中ごはん食べてたはず)12:15〜15:30の3時間で細かいやすりから蜜蝋ワックスまで。
私は家とか畑とか大きいものは作るの苦手だけど、小さいものをつくるのは得意みたい。(決断の結果のインパクトも小さくて済む。)
そしてそのなかでも、やすりで磨くのがとくに好きみたい。私的木工の萌えポイント。
あとは、これは特性としてしょうがないのかもしれないけど、私は意地でも作り続ける(強制されてるわけでもないのに)ところがある。
もう少し、休み休み健やかにものづくりをしないと、楽しいはずのものづくりがしんどい、苦行のようになってしまう。(少しずつやればいいのに短期集中で頑張ってしまい修行化しちゃうんだよね〜)
そして燃え尽きてしまう。もうスプーンはうんざりです。(といいつ、翌日にもう1本作った。もう自分というものが意味不明すぎてこまる。)
より遠くに行きたいなら走らず歩め、ってやつですな。
なにはともあれ、貴重な機会と的確なアドバイスをくださった伊藤さんに感謝。今度会えたら作ったものを見せたいな〜
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