2015/04/25
僕の住む地域には別荘が多く立ち並ぶ。
冬は寒さが厳しいが、春から夏、秋と、木々の緑が生い茂りとても心地が良い。
真夏でも木陰に入ると嘘みたいに涼しいので、別荘を建てたくなる気持ちが良くわかる。
冬を経験する必要のない別荘に住む人びとにしたら、ここは理想郷、天国に近い場所なのかもしれない。
厳しい冬の寒さを耐えてきた僕にしたら、別荘の方々にばかり良い顔をする自然に対して、「お前ら猫かぶりすんなよ!」などと、多少複雑な気持ちになるのだが、やっぱり心待ちにしていた季節なので、皆と同様、これからの季節を存分に楽しみたいと思う。
来年こそは、2年前からやっている仕事の売り上げを伸ばすか、新たに細々とした仕事を見つけるかして、移住した時に思っていたように、自分のやりたいことをやれる自由な時間を獲得したいと思う。
ところで、今回のブログのタイトル、
「次も期待してしまう卑しい気持ち」
についてです。
今やっている仕事は、10時と15時頃になると、必ずお菓子休憩が入る。
コーヒーやお茶と共に、食べきれないくらいのお菓子が差し入れられる。
基本、お菓子に飢えているので、気が付くと殆ど食べてしまうこともある。
過酷な生活を覚悟で移住したのだったが、僕は太ってしまうかもしれない。
そんなある日、
15時を回っても一向に休憩に呼ばれない日があった。
仕事の依頼を受けたばかりの頃は、お菓子休憩を心からありがたいと思っていたのだが、その日は、何時まで経っても15時休憩に呼ばれない事にあろうことか、モチベーションを低下させてしまったのだ。
急な来客があった為に、休憩時間が遅れただけで、16時頃にはいつもと変わらず、沢山のお菓子を差し入れていただけたのだったが、お菓子休憩があることが当たり前と思ってしまった自分がおぞましいと思った。
そして、昔みたドラマの一場面を思い出した。
人間とは良い意味でも悪い意味でも慣れてしまう生き物だと痛感した。
久しぶりに上下水の完備されたお風呂に浸かり、洗濯機で衣類を洗う。
(仕事が忙しいことを理由に、実は洗濯機やお風呂まで借りている)
すると、合成洗剤やシャンプーの香りがキツく感じる。
でも、三日も続けると、違和感を覚えることもなくなってしまうのだ。