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[小屋暮らしの工具]非電化工具から電動工具へ

2015_03
小屋や家具をDIYするのに、必ずしも電気が必要とはいえません。
全て非電化工具で作ることは可能だと、先人が証明しています。

文明に過度に頼ることを一旦でも止めてみよう。
凝り固まった頭では思い付けないような、今までとは違う生活に挑戦してみたい。

当たり前とされる生活基準を僕なりに見直してみたかったというのもあったので、非電化工具を学ぼうと思ったのは自然な流れだったと思います。

しかし、現在の工具棚には数々の電動工具が大事にしまわれている…


なぜ電動工具を買うのか?

・楽だから
・仕事が早いから
・素人でも上手に出来るから

お金を払うことで作業時間の短縮や快適性を得られると知っているからだと思います。

しかし、例外もありました。

未熟者の場合は電動工具を買った方が安く済む場合もあったのです。

ノコギリの目立て

家よりも更に山奥に住む一人暮らしのお婆ちゃんから、年代もののノコギリを貰いました。
勉強がてら「目立て」をしてみましたが、切れるまでには至りませんでした。
※目立て=使っていくうちに歯の鋭さが鈍ったものを砥石やヤスリで研ぎ直すこと

お婆ちゃんにもらったノコギリ

今では職人さんでも使い捨てのノコギリを使う場合があるそうです。
引っ越してきたばかりのころ、僕は1ヶ月に2枚はノコギリの替刃を購入していました。

建材用のノコギリは2種あります。「縦引き」、「横引き」です。また、樹木などの、「生木用」もあります

ある時ふと、このままブレードを買い続けていたのでは電動工具を買うより、お金が掛かってしまうのではないかと気が付きました。
非電化工具を使う方がお金が掛かるとなっては困ります。

発電機が手に入ったことも後押しして、僕は電動工具に手を染めていきました。

電動工具はやめられない

ノコギリでの丸太の玉切りは楽ではありませんでした。

切断する労力を考えると細い木ばかりを集めることになるし、そもそも切断するのに時間が掛かるし疲れるしで、薪集めの時間にも影響しました。

悪循環に陥っていたといえるかもしれません。

あれだけ時間と労力をかけていた薪の為の玉切りも、チェーンソー(動力はエンジンですが)を買ってからは本当に朝飯前の作業と言えるほど、容易になりました。

建材の切断も、丸ノコを使えば早くて楽でした。
何より綺麗で正確な切断が出来ました。

未だに初めからついていた刃を交換せずに使えているので、これはあっという間に元を取ってしまいました。

未熟者でも上手に作りたい

電動工具に頼ることで、未熟者でもそこそこ上手くやれる場面は多々あります。
一部ですが、電動工具の紹介をします。

トリマー
合い決り(あいじゃくり)加工をして板と板の隙間を軽減させたり、窓枠の溝を掘ったりと便利です。

ジグソー
細かな切断や、カーブさせて切断したい時に重宝します。

インパクトドライバー
ビス止め、穴あけだけではなく、ビットを交換することで様々な場面で大活躍します。

登場頻度は間違いなくNO.1です。

余りに使うので、これだけはグレードの高いものに買い換えました。

グラインダー
ブレードを変えれば木材のヤスリ掛けから、コンクリートブロックの切断、金属の切断、金属磨きなどパワフルに仕事をこなします。

サンダー
グラインダーがあれば要らないのではないかと思いがちですが、僕のグラインダーは力が強すぎるため、繊細な材や仕上げのヤスリがけにはサンダーが必須だと思っています。

電動カンナ
家の発電機では容量不足で直ぐに止まってしまいますが、仕上がりの美しさには驚きました。

最後に

電動工具の魅力に取り憑かれてしまうと、いつの間にか非電化工具のことを忘れてしまいます。

ふとした時にまたあの「お婆ちゃんのノコギリ」を出して来て、目立ての勉強をしたいと思うことがあります。

木っ端に紙ヤスリを巻いて建材を磨くときの、材の微妙な凹凸を感じるにはやはり非電化、手作業が勝るように思います。

たまには面倒を嫌がらず時間を掛け、丁寧な作業を心掛けること、また、非電化工具を使うことで得られる楽しさを再認識する必要があるかもしれません。
また、ノミやカンナを研げる男に憧れる気持ちは今後も大切にしたいと思います。

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