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歴史的建造物の活用 エンジニアカフェ

赤煉瓦文化館~エンジニアカフェ~

福岡市天神でサイノウさんが運営するエンジニアカフェを見学してきました。1Fでは多くのエンジニアがワーキングを行い、この日もIT関係のイベントやMTGが頻繁に行われていました。

驚くべきは入っている洋館建築の赤煉瓦文化館。明治42年竣工(当時、日本生命九州支店)。設計は辰野金吾。昭和44年に国の重要文化財に指定されました。素敵な歴史的建築物の活用です。

赤煉瓦文化館
赤煉瓦文化館外観


重要文化財のため中をいじることができないため、天井部は鉄骨を利用し、フロアは可動式の什器を配置しています。カフェや受付は元々あったスペースを活用していました。地下は集中スペースやレーザーカッターなどがありました。観光客とエンジニア、カフェ利用者が混じる特異な空間です。

フロアは可動式の什器を配置
荘厳な雰囲気の受付 奥はエンジニアカフェ
カフェスペース

歴史と先端が共存する場。長崎市も参考にしたい場所です。このプロジェクトを進めるサイノウさんは勿論、この様に活用し前進する福岡市(首長)の意思決定が素晴らしい!と思いました。

地下にある会議室
地下の作業スペース
3Dプリンターやレーザーカッターなどが無料で使える
会議室 何でもない打ち合わせが、立派な会議になりそうですね。
螺旋階段


グローバル創業・雇用創出特区

福岡市は2014年に「グローバル創業・雇用創出特区」という「国家戦略特別区」(規制や税制を改革した特別区域)に指定されており、起業家支援に力を入れてきました。今やアジアでもスタートアップが盛んな都市と言われています。福岡市には元々エンジニアや起業家がいて独自のコミュニティを持っていました。彼らのボトムアップの力に、国家戦略区別特区という行政からの政策が働き、相乗効果をもらしました。福岡市は支援や環境を彼らの目線で整えてきました。

さらなる開発が進む福岡市

スピードを持ち取り組み時間をかけながら人を育てる

歴史的建造物の活用や都市計画は最後は首長の意思決定で全てが決まります。老朽化してしまうと解体という決定になりやすいため、そうなる前に早急に活用する意思を見せる必要があります。

その上で上記事例を参考にして、うちの町でも「やろう!」と思い歴史的建造物を活用し「ハイ、どうぞ!」とオープンしても人の来ないコワーキングかコミュニティスペースが出来るだけです。数年後には、経費はかけてるけどなんの場所かわからない所になるとい可能性が高くなります。

やはり場にはプレイヤーがいることが前提。彼らがどうやったら活躍できるか親身に支援し、コーディネートをする専門家がいる。時間をかけて人材を育てることが重要です。

長崎市にはたくさんの歴史的建造物があり、これから様々な展開ができる可能性があります。魅力的なハコと同時に魅力的なヒトを育てる。その両輪で唯一無二の魅力的な長崎市を創りだしていきたいです。

長崎でも歴史的建造物を活用した新しいプロジェクトが始まっている。

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