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スポーツへの多様な関わり方(後編)

スポーツ従事者の視点からのエントリー第2号です。このエントリーでは、前回に引き続き、アルティメットを始めてから今に至るまで私がどのようにアルティメットへ関わってきたのかについてまとめます。前回のエントリーでは、私の大学時代のアルティメットへの関わり方について、具体的には①プレイヤーとしての活動②競技普及担当者としての活動についてまとめました。このエントリーでは、大学卒業後、社会人になってからの関わり方についてまとめます。

競技への関わり方の変化(2)

関わり方③ ゲームアドバイザー
突然聞き慣れない単語が現れました。ゲームアドバイザーとは、審判がいないアルティメットの試合においてプレイをモニタリングする第三者としての役割を持つスタッフです。選手が審判としての役割も担いながらプレイすることがアルティメットの前提となっていますが、さすがに限界があります。判断が難しいプレイについて選手から求められた場合にのみ、ゲームアドバイザーは"そのプレイが客観的にどう見えたか"を助言することができます。しかし、その助言に強制力は無く、最終的な判断は選手が行います

私は2017年からゲームアドバイザーとして活動しています。そもそも日本にゲームアドバイザーが導入されたのが2017年のことですので、黎明期から活動していることになります。2018年には、オーストラリア・パースで開催された世界大会にゲームアドバイザーとして参加しました。今は国内大会でゲームアドバイザーを務めるほか、ゲームアドバイザーの育成も行っています。審判とは異なる独特な立ち回りが求められるゲームアドバイザーですが、これもアルティメットの面白みの1つなのではないかと思います。ゲームアドバイザーは、アルティメットの特徴であるセルフジャッジを実現するうえで重要な役割を果たすスタッフです。まだまだ日本では完全に浸透しきっていない面もありますが、気長に普及活動に取り組んでいきたいと思っています。

関わり方④ 協会役員
最後は協会役員です。2019年5月から、一般社団法人日本フライングディスク協会の役員を仰せつかっています。一般社団法人は法律によって定められた公的組織であり、私の専門分野とも親和性が高いことから、主に協会のガバナンスに関する職務を担当しています。フライングディスクはまだまだマイナースポーツですので、それを統括する日本フライングディスク協会(このような団体を「中央競技団体」「National Federation, NF」と呼びます。)のガバナンス機能は、メジャースポーツの中央競技団体のそれと比べて十分な水準に達していません。しかし、歴とした一般社団法人である以上、一定のガバナンス機能は持っていなくてはなりません。その機能強化に向けた制度設計などが私の役目となっています。

長くなりましたが、私のアルティメットへの関わり方の紹介は以上です。これ以降のエントリーは、協会役員としての活動に関する情報発信を目的としたエントリーが中心になると思います。フライングディスク関係者はもちろんのこと、似たような課題を抱えるマイナースポーツの関係者にとっても有益なものになるよう努めていくつもりです。

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