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スポーツへの多様な関わり方(前編)

スポーツ従事者の視点からのエントリー第1号です。このエントリーでは、私が大学時代から取り組んでいるフライングディスク競技「アルティメット」の概要、アルティメットを始めてから今に至るまで私がどのようにアルティメットへ関わってきたのか、の2点についてまとめます。

アルティメットについて

アルティメットは”フライングディスク”を使った7人制のチームスポーツで、100m×37mのフィールドでフライングディスクを落とさずにパスをして運び、コート両端のエンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点となります。

フライングディスクとは、"フリスビー"と呼ばれるプラスチック製の円盤のことです。ただし、フリスビーという呼び名は企業の商標なので、競技者は基本「フライングディスク」または「ディスク」と呼びます。

アルティメットの特徴は以下の2つです。

①審判がいない
②身体接触が禁止

アルティメットでは、フェアプレイを最重要視した、選手による"セルフジャッジ"を導入しています。そのため、選手は競技者でありながら審判としての役割も果たさなくてはなりません。試合に参加する選手はルールを熟知した上でプレイを進め、反則や(選手自身による)判定をめぐって選手同士で意見の相違が発生した場合は自分の意見と相手の意見を考慮し、自分に有利/不利ではなく事実に忠実な判断が求められます。

また、アルティメットでは、フットボールやバスケットボールのような得点制の競技でよく見られる身体接触がルールで禁止されています。そのため、男女混合での試合が可能であるほか、子どもから大人が一緒に楽しむこともできるなど、アルティメットには老若男女問わず楽しめるという他の競技には無い魅力があります。

競技への関わり方の変化(1)

私のアルティメット人生は、大学時代にフライングディスク部へ入部したことから始まりました。高校までは軟式野球をやっていたのですが、怪我の影響もあり、思い切ってアルティメットに転向しました。それ以降の私のアルティメットへの関わり方は、以下の4つの段階を経て移り変わっていきました。

Step1 プレイヤー(大学生)
Step2 競技普及担当者(大学生)
Step3 ゲームアドバイザー(社会人)
Step4 協会役員(社会人)

関わり方① プレイヤー
私のプレイヤーとしてのピークは大学2年生のシーズンでした。シーズンの前半、U-19の日本代表に選出していただき、その年の夏にアイルランド・ダブリンで開催された世界大会に出場しました。大会までのおよそ半年間は世界大会での活躍をモチベーションに毎日のようにトレーニングにも励みましたし、結果はどうあれプレイヤーとしてのピークがその頃であることは間違いないでしょう。それ以降は研究に比重を置いたことでプレイから遠ざかりましたが、これが次なるステップへの第一歩となりました。

関わり方② 競技普及担当者
プレイから離れて研究ばかりをしていたのかというとそういうわけでもありません。「日本代表選手」の肩書を振り回して、当時日本フライングディスク協会が力を入れていた中学校への競技普及活動に従事していました。体育の授業にゲスト講師として呼んでいただくことが多く、とても貴重な経験を積むことができました。

以上が、私の大学時代のアルティメットへの関わり方です。キリも良いですし、ここからが長くなりそうなのでこのエントリーはひとまずここまで。私が社会人になってからのアルティメットへの関わり方は次のエントリーでまとめたいと思います。

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