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お休み。
友達とランチにいった。

行ってみたかったお店。
自分的に、ちょっといいランチを3回は食べに行けるお値段の贅沢なランチ。
迷ったけれど、ご褒美も必要!
と、言い聞かせた。
友達が、予約の際にアレルギーやら全部説明してくれており、当日も連絡があったらしい。

申し訳ない。
お心遣いありがとう。

創作イタリアンのお任せコース。
飲み物は、ノンアルコールのスパークリングワインにした。
なんだ、この異空間は。
ネイルとかちゃんとキレイにして来れば良かった。
お気に入りのスカートは履いてきた。
ドレスコードはないものの、少しの緊張感。

おしゃれな空間。
男前なシェフが調理されている所も見える。
一斉にスタートするコース。
ライブみたいだな、と思った。
2時間の幸せ。


結論から書くと、
もんのすごく、美味しかった。
『美味しい』
それ以上の言葉があれば、それを使いたいくらいに。

こんなにも、美味しいものを
どうやって作れるのだろう。
本当に値段以上の価値がある。
もっと払える。
一丁前に、そんなことすら思った。

美味しいという気持ちは、
こんなにも心を豊かにするのか。

目をつぶった。
本当に美味しいものを食べると、
目をつぶる癖がある。
美味しさに集中したい。
どっぷりと浸かりたい。
何度、目をつぶっただろう。
でも、周りの目を気にして、ほどほどに目を開ける。

美味しいものを食べる。

それが、こんなに衝撃的な感情になるなんて。
食の大事さを痛感した。
これをまた食べたいから、しっかり働こう。
そのときは、そう思った。
そんな感情は長く持たないことも知ってる。
ということは、毎日美味しいものを食べたら、モチベーションの維持に繋がるのだろうか?


無意識に緊張していたのだろう、
慣れないナイフやフォーク。
それも、おしゃれなナイフ。
切れないなと思って、よく見たら
背中の方で切っていた。
恥ずかしかった。

デザートで、調子に乗って
かっこよく食べようと思ったら、
盛大にお皿から溢した。
恥ずかしかった。

私なんて、こんなもんだ。


帰り道、友達が
美味しいものを食べている時の脳は、
良い恋愛をしている時と同じ。
という話をしてくれた。

あんなに心地のよい脱力感。
心が緩む感じ。
幸福感。
あれが良い恋愛をしているときと同じならば、私はきっと良い恋愛をしてきていない。
心の中で思った。


とてもいい経験をした。
美味しかった。
帰り際、お店の外までお見送りしてくださったシェフに、
すごく美味しかったです。
と、言えた。
でもきっと、とても素っ気なかっただろう。
感情をストレートに熱く伝えるのは勇気がいるな、と思った。

深く頭を下げて、お見送りしてくれた。
ごちそうさまでした。


いい日だった。

よし、頑張ろう。





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