好き。の押し付け。


たらこスパゲティを食べ終わり、ぼーっとしている。


ここの、たらこスパゲティは、私の知っているお店の中で一番美味しい。
こだわりのなさそうなお店なのに、、
もしかしたら、ものすごくこだわっているのかもしれない。

ここにくると、ほぼ、たらこスパゲティ。
たまに、ナポリタン。

どっちも、とても好き。
好き。


食べ物に限らず、
私は、好き。とすぐ言ってしまう。
と、いうよりも、好きだなーと思ったら男女問わず「好き。」と伝えてしまう。
人に対して言う事が多い。
それはもしかしたら、「ありがとう。」と同じ頻度かもしれない。
いや、嘘ついた。
ありがとう、程ではない。


最近になって、それは、
好きの押し付けなのでは?
と思った。

私は、好きだなーと思ったし、
ほんとに好きだから、好きと言う。
言われた方は、きっと、戸惑うだろう。
実際、わりと、
『え…!』
と、一呼吸の間が空いて、びっくりされるか、ありがとう。と言われる。
気を遣って、私も好きですよ。
と言ってくれる人もいる。
唐突に言うわけではないし、話の流れで言うけれど。


一旦言ってしまえば、こちらはもうスッキリしたもので、『好き。』を手渡し終えている。
言われた方は、手に持ったまま、何を考えるのだろうか。


相手が男性にしても、この先どうにかなりたいなぁ、、
等の気持ちがあるわけでもなく。
好きと思えば好き。
見返りの好き。なんて求めていない。
いや、僕は嫌いです。
と言われるのは、悲しいけれど。。


人が好きと言いながら、人の好き嫌いは激しい。
嫌いな人は嫌いだし、好きな人は好き。
好きな人でも失望したら、嫌いになるし
嫌いだった人を意外に好きになったりもする。生理的に無理な人も多い。
波長はとても大事で、それはもうただ勘を感じるしかない。

好きな人、興味がある人とは話をしたくなる。
どんな人生を送ってきたのだろう。
どんな事を感じてるのだろう。
人見知りのくせに、人に興味がある。
変なの。


好き。の押し付け癖は直した方がいいのかもしれない。
押し付けられた側の気持ちって、どんなだろう。

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