天使が空から降りてきて

今日は1日中、雪が降っていた。
北ヨーロッパの冬は暗い。太陽の光が届かない長い冬。
気力も奪われ、どんどん気持ちが堕ちてゆく…。
何年住んでも、この国の冬に慣れることが出来ない。
それでも、雪が降り積もると景色は一変して、雪の白さで辺りは仄かに明るくなる。

人気のない朝に、春馬くんの歌声を聴きながら家の周りを歩いた。
春馬くんがカバーして歌っていた「白い恋人達」。
20歳の春馬くんは、まだ声も若いけれど、やっぱりこの頃から歌が上手い。
ヴォイストレーニングで鍛えあげた近年の歌声も素晴らしいけれど、この頃にしか出せないイノセントな歌声もまた良い。
桑田さんの歌ではなく、ちゃんと春馬くんの歌になっている。
今の心境に、歌詞も心に沁み入る。

音もなく粉雪が落ちてくる真っ白な空を見上げていると、吸い込まれそうになる。
まだ誰の足跡もない無垢な風景の中に、天使のような春馬くんの残像が見えたような気がして、泣きそうになった。

今日も沢山の人が、あなたの不在を悲しんでいるよ。
もう一度生まれ変わって、この地上に舞い降りてほしい。


個人の方が上げている動画なので、リンクだけ貼っておきます↓
https://youtu.be/wPjpzz8m9Ls

白い恋人達　桑田佳祐

夜に向かって雪が降り積もると
悲しみがそっと胸にこみあげる
涙で心の灯を消して
通り過ぎてゆく季節を見ていた

外はため息さえ凍りついて
冬枯れの街路樹に風が泣く
あの赤レンガの停車場で
二度と帰らない誰かを待ってる woo

今宵涙こらえて奏でる 愛の serenade
今も忘れない恋の歌

雪よもう一度だけ
このときめきを celebrate
ひとり泣き濡れた夜に white love

聖なる鐘の音が響く頃に
最果ての街並みを夢に見る
天使が空から降りて来て
春が来る前に微笑みをくれた woo

心折れないように
負けないように loneliness
白い恋人が待っている

だから夢と希望を
胸に抱いて foreverness
辛い毎日がやがて white love