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ありえへん、一時帰国の顛末

お久しぶりです。
まだ一時帰国中の、しゑにです。
短期間にいろいろな事があり過ぎまして、コメントの返信や皆さんの記事を読む余裕がなく、すみません。
月命日の春馬くんの似顔絵は、日本へ発つ前に予め描いておいたものです。




事の発端は、一時帰国の1週間前に息子が怪我をしたこと。
詳細は省きますが、また中二病のやらかしで、掌を5針縫いました。一時帰国の前日にギリギリ抜糸は出来たものの、今思えばこの時から波乱含みの今回の一時帰国を暗示していた気がします…。

なんとか日本行きの飛行機に搭乗し、ウクライナの戦争以来ロシア上空を飛べなくなり4時間近くも伸びた長い長い飛行時間を経て、到着まで30分を切った着陸体制の時点で当日の成田上空はかなりの悪天候だったらしく、窓の外は霧が立ちこめ着陸まで真っ白で何も見えない状態。
機外カメラのライブ映像からは、機体に何度もビリビリと稲妻が走るのが見え、機内は轟音とジェットコースター並の大揺れで、座席から吹き飛ばされんばかりに普通には座っていられないような状況に…。
恐怖で立ち上がったり、気分が悪くなりトイレに駆け込もうとする人も出て、それを目の当たりにした他の乗客もパニック状態になり、キャビンアテンドは席に戻って!と叫んでるし、今まで何度も飛行機に乗ってきましたが、私もこの時ばかりは、まだ日本の地も踏んでないのに…本当に堕ちるかも…と、生きた心地がしませんでした。
しかし、飛行機は大揺れだったわりに着陸は静かで、こちらの国のパイロットは空軍上がりが多いと聞いていた通り、離陸・着陸はさすがに上手だな…とホッとしました。


ああ、5年ぶりの日本!やっと帰って来れた!
と、喜んだのも束の間…
それから数日後には、この旅最大の危機に見舞われるとは、この時はつゆ知らず。

日本満喫をスタートして数日で、突然に息子が発熱。
もともと熱を出しやすい息子。怪我してるし時差ボケなど疲れもあるのかとも思いましたが、嫌な予感が脳裏をよぎります。

一応、持参していた簡易検査キットでテストしてみたところ…

まさか、まさかの

567陽性…!?

嘘でしょ…。

あれ?こんな場面、以前もあったような…。

あの悪夢が、フラッシュバックのように蘇ります…。



なんでこう、いつもバッチリのタイミングなんですかね…。

あっという間に今回も家族全員にうつり、そこからは、滞在先の部屋から一歩も出られない生活に突入し、現在も継続中…。


そしてトドメは、息子の傷を抜糸後、1週間が経過したのでテープを外して見たところ、縫合の一部が開いてしまっている事が判明!?
もう、この旅で何度目かの、嘘でしょ…!!が頭の中でリフレイン…。
夫はパニクり慌てて本国の医師に傷の画像を送りチャットで相談したものの、縫合が開いてもまた縫う事はしないので、後は自然に塞がるのを待つしかない、と言われてしまい…そんなアバウトでいいのか…。
私は大急ぎでネット検索し、縫合を受けた人専用の傷接合テープなるものを探し出し、アマゾンお急ぎ便で注文したら翌日には届き、日本のサービスはやはり素晴らしい!と感動。
さっそく開きかかっている息子の縫合部分を夫が指で左右から寄せて閉じた状態で、私がテープを貼りくっつけました。
こんなんで閉じるのかどうか分かりませんが、取り敢えず傷口が膿んでるわけでもなく、息子も特に痛がったりもしていないので、これで様子見している状態 。
なんせ今は外に出られないし、海外から来た私達が567に罹ってると知ったら、日本の病院では恐らく診てもらえないでしょう…。


次から次へと問題が襲いかかり…

帰国したものの、ほぼ何処にも行けてません…
誰にも会えてません…

いやぁ…いったい何のために帰国したんでしょうね…

全ての予定がキャンセルになりました…(号泣)

ほんと、ありえへん!!!

もう、笑うしかない


当初は何とか家族だけで乗り切ろうとも思いましたが、母国とはいえ日本を離れて長い自分にとって此処は既にアウェイな環境であり、よく分からないシステムやルールも多々あり、友人達の「何かしてほしい事や困った事があったらすぐ連絡するように」との言葉に、今回は甘えさせて貰うことにしました。
苦境に立たされている私たち家族の為に、せっせと支援物資をドア前に届けてくれている友人達には感謝しかありません。
顔は合わせられないので、ドア越しに無事を確認してくれる友人達。
季節ものだからと、手作りの栗ご飯やらお手製弁当まで届けてくれて、その心配りが本当に有り難く、涙が出ます。
あとはネットからどんどん必要な物は注文、デリバリーフードも利用して、パンデミック以来そういう面では何とかなる世の中なのは、不幸中の幸いです。

体調面はというと、息子は若いので2日で平熱に戻るという脅威の回復力を見せたものの、親の私たちはまだ熱が下がりきらず体の節々も痛くて咳も出るので療養中ですが、グッタリして起き上がれないという程でもなく。
私はもともと食い意地が張っているし、日本の秋の味覚を味わいたい気持ちの方が勝っているため、こんな状況でも全く食欲は落ちずガンガン食べてます。
今は食べることしか楽しみがないですし(苦笑)

しかし、まさか日本に来てまで、おこもり生活になろうとは…。

一寸先は闇、明日なにが起こるか分からない。
ただ、ただ、人生の無情を感じております…。

すでに滞在期間の半分以上が過ぎましたが、後半は少しでも日本観光が出来たらいいなと思ってます。
観光と思ってる時点で、自分がすでに外国人旅行者の目線で日本を見ていることにも気づかされましたが…。


目下の心配事は、無事に居住国へ戻れるのか?ということです。
日本へ帰国すると嬉しいし楽しいですが、やはり自分の拠点はもうここではないのだな…ということも、寂しいですが実感しています。




今は少し落ち着いたというか、足掻いてもどうにもならない状況ですので、毎日ドラマを観たりして過ごしてます。
リアルタイムにテレビで観られるのも新鮮。いつも配信でしか観てないので。

皆様の記事も、時間を見てまた少しづつ読ませていただきますね。


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