小川のほとり

小学生の子どもと暮らす、働くお母さんのエッセイ。

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身の丈を知ること

息子と買い物に出かけた帰り、カーラジオから「運の悪い人には、どんな特徴があるか?」 という話が流れていた。 パーソナリティーの若い女性の、 「運の悪い人は、自分はすごいと思っている。」 という意見に、グサッとやられた。 お恥ずかしながら、わたしはまさに、友人から「自分はすごいと思っている」ことを指摘されたばかりだったからだ。 自分のアトリエをもち、自分の納得する作品だけを売るショップを経営して、成功している同年代の人を見て、いいな〜と羨ましがるわたしを見て、友人は、「わたし

    • 自分への最高のプレゼント

      今年のたんじょう日に、ウクレレを手に入れた。 ミュージシャンの崎山蒼志くんや、King Gnuの常田大希さんがギターを弾く姿をみて、「たのしそう!やってみたい!」と思っていたのだ。 ショッピングセンターの楽器屋さんで、たまたまみかけて立ちどまり。ギターよりも場所をとらず、価格もお手ごろで、ライトにはじめられそう!と、ウクレレの購入をきめた。 ウクレレはなんと、コードを3つほどおぼえるだけで、キラキラ星や、let it be、茶色のこびんなど、けっこういろんな曲が弾ける。 そ

      • ママ友からの頼まれごと:「かわす」は節約で、「引き受ける」は投資

        ◯長距離送迎の負担 小学生の息子の習い事は、あちこちからメンバーが集まっているためか、毎回、集合場所が遠い! なんと、片道、車で2時間くらいかかる。 送迎は各家庭に委ねられていて、運転に自信のない(そして心配性な)わたしは、 ①1週間ほど前から、集合場所とその近隣の駐車場を検索 ②Googleマップでリアル画像を拡大して見ながら、車線の本数を確認 ③車線変更のタイミング、複雑なルートのシュミレーション をして、当日を迎えていた。 今は少し慣れてきて、そこまでの下調べはして

        • ロンドン旅④:旅を支える食

          4度目のロンドン。いろいろなものを食べた。 若い頃の旅には、食にこだわりがなかった。 友人と、旅に「食にこだわらない旅」と名付けていたくらいである。 そもそもお金がないので、移動や入館料なんかの費用を優先していたら、食がおろそかになってしまったところがある。旅先でもマックや、コンビニのおにぎりで十分だったあの頃…それはそれで満足していた。 しかし!オーバーフォーティーになるとそうはいかなくなった。3食落ち着いて食べたいし、食にも満足したい。おいしいものを食べないと、やってられ

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        身の丈を知ること

          ロンドン旅③:パブで夕方からビールを飲むビジネスマンに、学ぶ

          今回は、リバプールストリートのビジネス街にあるホテルに宿泊した。 ホテルの近くには、パブがたくさんあって、夕方から人が建物からぞろぞろ出てきて、みんなで外でビールを飲んでいた。立ち飲みのパブやバーも多く、通りはとても賑やか。つい、「いいなあ、、」と声が漏れてしまう。 わたしはとにかく、会社が家から遠いので、いつも「寄り道」するより早く帰って息子に会いたい、はずなのだけど。なにがそんなにうらやましく感じたのだろう? ①たのしそうだった ひとつめに、外でビールを飲んでる人たちが

          ロンドン旅③:パブで夕方からビールを飲むビジネスマンに、学ぶ

          ロンドン旅②:わたしらしさのために

          ロンドンは今回で4回目。 電車、地下鉄、バスはカードで乗れるし、買い物もほとんどカードでOK。 パスポートと、カードと、あとはGoogleマップがあればもう生きていける! 英語はしゃべれないけれど、単語をならべればなんとかなる。たとえばカフェの注文は、 カフェラテ、ホット、ショートサイズ、ワン! みたいに(日本でも同じか!)。 そしてロンドンは、世界的に有名な博物館や美術館が無料なのが素晴らしい。 今回行ったのは、 【美術館】テートブリテン、ポートレートギャラリー、ナショ

          ロンドン旅②:わたしらしさのために

          ロンドン旅①:好きなことを、言葉にしてみる

          ロンドン、なう。 ハロッズ、フォートナム&メイソン、リバティなど老舗でのお買い物もたのしいけれど、わたしはやっぱり、美術館が好きだなあ。 時間が許す限り、ここでしか見られない絵画を見ていたい。 作者が何か「伝えたい、のこしたい」と思ったものからは、伝わるものがあると感じる。絵画を鑑賞する時間は、作者とのトークタイムでもある。筆の跡や構図、すべてがメッセージだ。 その作品が描かれた時代に、妄想タイムスリップしてみると、この作品を今日までのこしてくれて、ありがとう、マジで!と

          ロンドン旅①:好きなことを、言葉にしてみる

          言いたいけど、言えないこと

          小学生の息子に 「今まで生きてきて1番うれしかったことはなに?」と聞かれ、 「君が生まれてきたことだよ」と答えました。 「じゃあ、1番悲しかったことは?」と聞かれ、 「おじいちゃんとおばあちゃんが死んじゃったことだよ」と答えました。 どちらも嘘じゃないけど、 うれしかったことも、悲しかったことも、 わたしには、ほんとうは、他にもたっくさんあるよ!と気づいた。 大好きな人と恋人になれたこと ここには書けないようなとんでもない後悔 美しい景色に出会えたとき 信頼していた人か

          言いたいけど、言えないこと

          ひとり時間を、はりきらなくてもいい

          息子が祖父母の家にお泊まりに行くことになり、ひとり親のわたしに、ひとり時間が訪れた。 せっかくだから、どこか旅行にでも行く?と、少し考えたけれど、どこへ行くにも「息子と一緒がいい」という結論に。息子と行く、冬の旅行を予約した。 息子がまだあまり興味がなさそうな、観劇やライブに行くのはどうだろう?しかしよくよく思い返してみると、先月の海外出張先で、ミュージカルに散財してきたばかり。 わたし、結構普段からちょくちょく、ひとり時間をたのしんでいるんだなと、家族への感謝と、幸せを噛

          ひとり時間を、はりきらなくてもいい

          夜のショッピングモールで

          普段、ひとり親をやってるわたし。息子が父方の祖父母家にお泊まりすることになり、息子と初めて4日間も離れて生活することになった。ひっさびさのひとり時間、さあて、なにをする? 1日目。昼間は仕事。 帰り道、夜のショッピングモールへ。 いつもは、一刻も早く息子の待つ家に帰りたくて、ほとんど寄り道なし!また、息子がわたしの買い物に付き合うのをめちゃくちゃ嫌がるので、じっくり服を選べないことが多いのだ。 服を選ぶ時、若い頃よりも、服のちょっとしたカタチが大事だと感じるようになった。

          夜のショッピングモールで

          知りたいのは、自分のこと。

          小学生の息子が、遠方の祖父母に4泊5日で会いに行った。 両親が離婚して、母親(わたし)と暮らし、父親とは月に1回会ってきたけれど、彼が祖父母に会うのはかれこれ5年以上ぶりだ。 離婚するとなった時、深く傷つくことがあったのと、向こうから会いたいと言われたこともなかったので、父方の祖父母の存在については、秘密ではないけどあまり触れてはこなかった。 今回、息子へのお誘いがあったので、少し迷ったがオーケーした。迷った理由は、もし心無い言葉で、息子が傷ついたら嫌だなと思ったから。

          知りたいのは、自分のこと。

          パリオリンピック:スケボー堀米雄斗選手の「かっこよさ」について

          スケボーの堀米雄斗選手が、とにかくかっこよくて、大好きだ。 夜中、ちまちま仕事をしながら、パリオリンピックのスケボーファイナルを見ていた。 ランが終わった時点では、正直、白井そら選手がメダルを獲るかどうか、かな、と、堀米選手にはあまり期待をしていなかった。 しかし、だからこそ、最後の最後に堀米選手が逆転の97点台を出したときは、ぞわーっと鳥肌がたって、それはもう、ものすごく感動した。その時にはもう、仕事なんてそっちのけで、画面に釘付けだった。 表彰式でのリラックスしては

          パリオリンピック:スケボー堀米雄斗選手の「かっこよさ」について

          人知れず、好きが覚醒する時

          あの時、今の自分の「好き」が覚醒したんだろうな。と、思う子どもの頃の体験があるので、思い出して書いてみる。 小2の頃、高熱が出て、学校に行くことも起き上がることもできない日が続いたことがあった。母に連れられ近所の病院で診てもらったところ、血圧がびっくりするほど高く、すぐに大学病院を紹介された。 診察の結果は、急性腎炎。なんとそのまま、1ヶ月ほど大学病院に入院することになった。母は慌てて自宅に着替え(パジャマ)をとりに帰り、わたしだけ小児病棟の女子6人部屋へと案内された。

          人知れず、好きが覚醒する時

          【おみやげ録】大阪編

          新幹線に乗って、大阪出張。 田舎暮らしで、全力疾走の新幹線を目撃する機会に恵まれているのだけど。ヤツは速い。とにかく速い。びゅーんと、光の速さだ。 あんな速さで走ってる中で、コーヒー飲んだりお弁当を食べたりしているなんて、信じがたい。 そして乗車中は、全身の血液が遅れて身体についてくるような、やっぱり遠出をすると、疲れを感じる。 大阪って、遠いー! 本日も、早朝に家を出て、用事が終わったら、おみやげを買って、すぐ帰る! 前泊、当日泊もできなくはないけれど。 やっぱりわたしは

          【おみやげ録】大阪編

          それを、憧れだとみとめる。

          本を何冊か出版している親戚がいる。 年が近く、毎年お盆やお正月に、顔を合わせていた間柄だ。 むかし、彼女は、なにかとお騒がせな子どもだった。いつも機嫌が悪く、お気に入りのぬいぐるみを抱っこして、よく泣いていた。朝は、誰よりも遅くおきてきて、ぐしゃぐしゃの頭でテレビを観ていた。学校にもあまり行ってなかったようで、みんなが心配していた。 わたしは彼女とは真逆のタイプの子どもだった。静かで、あまり自己主張をしなかった。朝は誰よりも早く起きて、きちんとした格好でみんなの前に登場した

          それを、憧れだとみとめる。

          ワーキングマザーが、海外出張をたのしむためには

          わたしは、海外出張が多く、出張運がある方だと思う。 ◯これまで仕事で訪れた国 台湾、中国(4回)、マカオ、アメリカ(ニューヨーク)、香港、イギリス(ロンドン2回)、オランダ(アムステルダム)、ドイツ(デュッセルドルフ)、インドネシア(ジャカルタ)…9カ国(11回) これらはすべて、会社のお金で行ったわけで。もちろん、仕事のためではあるけど、ありがたい経験をさせてもらっている。 現地の人と会って話し合ったり、一緒にごはんを食べたり。工場の中を見たり、見本市に行ったり、とに

          ワーキングマザーが、海外出張をたのしむためには